マイスリーの健忘症状.. 記憶が飛ぶのは普通??

マイスリーの副作用として、本人が気付きにくい症状が健忘です。
マイスリーだけでなく、一般的に処方されている睡眠薬には、ほとんどの場合このような副作用があります。

マイスリーの健忘症

健忘とは、一時的な記憶障害です。マイスリーの添付文書(説明書のようなもの)にも、以下のような記載があります。

(重大な副作用)

一過性前向性健忘、もうろう状態:
一過性前向性健忘(服薬後入眠までの出来事を覚えていない、途中覚醒時の出来事を覚えていない)(0.1~5%未満)、もうろう状態(頻度不明)があらわれることがあるので、服薬後は直ぐ就寝させ、睡眠中に起こさないように注意すること。
なお、十分に覚醒しないまま、車の運転、食事等を行い、その出来事を記憶していないとの報告がある。異常が認められた場合には投与を中止する
こと。

引用:「マイスリー添付文章 アステラス製薬」

マイスリーの健忘症状

上記の説明にもあるように、マイスリーを服用して起こるのは、あくまでも一過性の健忘です。その後忘れっぽくなったり、頻繁に記憶がなくなるわけではありません。
あくまでも、マイスリーを飲んだ直後に(おそらく数時間に渡って)起こるようです。

ただし、添付文書にある0.1~5%未満というのは、なんだか納得できない気がします。私自身、マイスリーの健忘症状は経験済みですが、インターネットで検索してみると、実に多くの方達が健忘症状に悩まされています。
おそらく、実際には5%以上の方がこうした症状に悩んでいるのではないかと思います。

よく起こる問題としては、以下のような物があるようです。

  • 何をしたのか(されたのか)覚えていない。
  • 自分が話した事を覚えていない。
  • 身に覚えのないメールを送っていた。
  • 深夜に食事を食べていた。
  • 朝起床して出勤するまでの記憶がない。

厄介なのは、マイスリーを服用すると気分が大らかになり、普段の自分とは全く違う人格になってしまうということです。
お酒を大量に飲んで泥酔した時のような、普通の精神状態とは全く異なります。

これを悪用して、過去には睡眠薬(マイスリー、ハルシオンなど)を使用した強姦事件などが多数あります。また、一部の人が麻薬と同様の使用目的で服用している事も問題になっています。

気分が良くなって、誰と話したのか、何を言ったのかを覚えていない。大切な人にとんでもないメールを送っていた、、
そうした事実さえ、記憶がなくなってしまうと本人は全く知る事ができません。大抵の場合、翌朝になって異変に気付き(相手から指摘されたりして)、初めて気づく場合がほとんどです。

使い方次第で防げる症状

この一過性の健忘症状は、服用後薬が作用している間に起こると言われています。マイスリーを服用した後、せいぜい3〜4時間経てば起こらないだろうと考えている方も多いようです。

しかし、実際には(私の経験も含め)早朝にまでこうした症状が起こる事がよくあるようです。3〜4時間以上体に残り、影響を与えている可能性があるということなのです。
もし、あなたが10mgのマイスリーを服用していて、顕著な健忘症に悩んでいる場合、5mgの錠剤に変えてもらうことで症状が出なくなる可能性があります。その点は、医師に相談してみると良いでしょう。

また、薬を服用した後に起床していると、必ず健忘症や意識の錯乱でひどい目に遭います。
服用したら、すぐに寝る。これを徹底していなければ、自ら副作用を助長しているようなものです。

サブコンテンツ

おすすめの記事