スポーツは睡眠不足では上達しない?運動能力を上げるには

スポーツは練習を積み重ねいって上達していくものですが、その練習の方法を間違うと、逆効果になる場合があります。

睡眠不足は運動能力を低下させる?

スポーツなどの運動技能は、「体で覚える記憶」になります。他に「体で覚える記憶」といえば、パソコンのキーボードをタイピングする技術や、車など乗り物を運転する技術、楽器を弾いたりする芸術的技能などがあります。つまり、ワザコツが必要となる記憶ということです。

ピアノ

みなさん経験されていると思いますが、一番最初にキーボードを打った時は、手が慣れていないので、スピードも遅くおぼつかない感じですよね。
それが、慣れてくると段々スピードも早くなって、キーを見なくても自然とブラインドタッチができるようになります。これは、体に記憶としてインプットされたからです。

運動では、力のかけ方や体のバランスなどの、コツやワザなどがそうですね。このような、体で覚える能力を高めるコツはあるのでしょうか?
実は、そうした技術の習得に、睡眠はひとつのカギとなってきます。

技術的な記憶は、主に睡眠中のレム睡眠時に脳にインプットされています。レム睡眠は、睡眠不足になったり睡眠の質が悪くなると、うまく現れなくなります。
それは、睡眠が不足した状態になると、人間の脳は、レム睡眠より深い睡眠となるノンレム睡眠を優先させるからです。これは、生命維持本能が脳の回復を優先させることからです。
ですので、睡眠不足になるとレム睡眠が少なくなるため、「体で覚える記憶」が十分にインプットされなくなるのです。

睡眠不足のスポーツ選手は上達しない?

睡眠不足の人は、作業仕事や技術を教えてもらっても、のみ込みが悪く、なかなか身につかないといったことになりかねません。スポーツ選手など、睡眠不足の状態でいくら練習しても、上達が遅く、能力が十分発揮できないということに繋がる可能性もあるのです。

スポーツの朝練は、パフォーマンスを低下させる?

学生の運動部などは、大会の前などによく「朝練」をしたりしてますよね?実は、この早朝練習は、パフォーマンス能力を低下させてしまう可能性もあるのです。
朝の早い時間は、脳も体の働きも十分に上がっていない状態です。そんな状態で無理に体を動かしても、筋肉の動きがバラバラなのでケガをしたり、ずれた筋肉の動きが、そのまま記憶にインプットされてしまう場合があるのです。

スポーツなど、集中して練習したい時は、体がよく動く時間帯の午後や夕方に集中して行うと、パフォーマンスの向上に結びつきやすくなるはずです。
朝練をする場合は、しっかりと脳を覚醒させ、体を温め、怪我を減らすためにも、練習を始める前にストレッチなどでよく体を動かすようにしましょう。

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