寝付きを良くする夕食の取り方 – 快眠に効果的な食事とは
昼間は眠いのに、夜になるとなかなか寝付けないという人は、意外と多いようです。特に大きなストレスや悩みがないといった場合は、夕食に根本的な問題があるのかもしれません。
ちょっとご自身の夕食について思い返してみてください。
夜ぐっすり眠るための夕食とは?
ほとんどの人は意識していないでしょうが、夜の寝付きの悪さは、夕食が原因になっていることがあります。
夕食で食べたものが原因で胃がもたれると、その不快感が引き金となり、眠りにくくなることがあるのです。スムーズな入眠のために、夜は胃にもたれにくい食事をすることがポイントです。
「胃にもたれにくい食事」というと、単純に「消化のいいもの」と思われそうです。実はそうではありません。では、寝付きをよくするための「胃にもたれにくい食事」とはどのような食事になるのでしょうか?
夜は「腹持ちの悪い」食べ物を
私たちはよく、「腹持ちがいい」「腹持ちが悪い」と言います。単純に言ってみると、胃にもたれにくい食事というのは、イコール「腹持ちが悪いもの」ということです。
「腹持ちがいい」食べ物というのは、胃の中に停滞する時間が長いものです。反対に「腹持ちが悪い」食べ物は、胃の中に停滞する時間の短いものです。
しかし、この「胃の中での停滞時間」は、同じ食べ物でも調理によって変わってくることもあります。
例えば、卵100gで考えてみます。
卵100gの胃内停滞時間は、半熟卵が1時間半、生卵は2時間半、卵焼きにすると2時間45分と、それぞれ異なります。以下に一覧にしてみます。
- 半熟卵:1時間半
- 生 卵:2時間半
- 卵焼き:2時間45分
お分かりでしょうか?
一般的には、同じ種類の食品でも、油で炒めたり揚げたりして油分が多くなると、胃内停滞時間は長くなります。油は胃液の分泌を抑え、消化する時に胃液を混ざりにくくするので、胃の中での停滞時間を長くするのです。
ですので、胃内停滞時間を短くするためには、同じ食べ物でもなるべく油を使わない調理方法がおすすめです。魚なら天ぷらやフライではなく、刺身や蒸し料理にして食べるといいですね。
夕食に揚げ物を食べるときのおすすめの食べ方は?
しかし、夕食にどうしても揚げ物や天ぷらなど、油っこいものを食べたい時もありますよね?そういう時は、酢の物などを一緒に食べると良いでしょう。
酢や柑橘類などの酸味のある食品は、胃液の分泌を促進する作用があります。油っこいものと一緒に食べることで、消化吸収を助けてくれます。
しかし、決して満腹になるまで食べないことが大切です。せっかく工夫して胃にもたれない食事をしても、満腹になるまで食べると、胃がもたれてしまい意味がありません。
寝る前の夕食は、必ず腹八分目に抑えるよう心がけることです、そうすることで、寝付きを良くしてスムーズな入眠へと導かれます。