寝る前の「生姜」で睡眠の質を高める – おすすめの方法

生姜の快眠効果

生姜(しょうが)には、身体を温め、血液の循環を良くしてくれる効果があるとされています。他のどの食べ物と比較しても、生姜の「温め効果」は絶大です。

この、「身体を温める」ということは、睡眠にとってはとても重要なことなのです。

生姜の温め効果で快眠を

私たちの身体は、体温が上がるよりも、むしろ体温を下げることによって睡眠へと導かれます。
それなのに、なぜ身体を温めると睡眠の質が高くなるのでしょうか?
分かりやすくご説明しましょう。

体温が下がると眠くなる

深部体温を下げる

私たちは、眠りにつく時に、脳の中の自律神経という神経を、交感神経から副交感神経に切り替えます。この、副交感神経こそ、睡眠に必要なリラックスや眠気を引き寄せるのです。
通常、副交感神経が機能するのは、夜私たちが寝る時間です。

夜になると、私たちの体温は自然に0.5度くらい下がります。そうすると、身体の奥の体温「深部体温」も下がり、深部体温が1~2度下がった辺りから、徐々に眠気を感じます。
つまり、私たちの身体は、夜寝る時間になると自動的に副交感神経に切り替わり、同時に深部体温を下げるようにできているのです。

布団に入って身体が温まってくると自然に眠くなるのは、この深部体温の低下が関係しています。
では、体温を下げなければ眠くならないのに、なぜ身体を温める必要があるのでしょう?

深部体温を下げるには、身体を温める

矛盾しているように聞こえるかもしれませんが、一時的に体温を温めると、その反動によって深部体温は下がりやすくなります。
体温が上がると、身体は体温を下げようと働きかけを行うからです。

そのため、寝る前にお風呂に入ると、一時的に体温が上がり、深部体温が下がりやすくなります。
ポイントは、寝る直前ではなく、体温が下がり始めるまでにかかる時間を見越して、寝る2~3時間前に入ることです。この時は、少しぬるめのお湯の方が良いでしょう。暑すぎると、逆に体温が下がりにくくなるからです。

これと同じ原理で、生姜を寝る前に摂ると睡眠に効果的です。生姜は身体を一時的に温め血液の循環を良くします
また、睡眠中は病気への抵抗が弱まってしまいますが、生姜には免疫力を高める効果もあり、風邪などの病気を防ぐ効果もあります。

寝る前の生姜湯..ではなく「生姜ミルク」がおすすめ

ハーブティー

特におすすめしたいのが、寝る30分ほど前に飲む、生姜ミルクです。

ホットミルクは、精神の興奮を落ち着かせる効果があります。睡眠にとって、脳の興奮は大きな悪影響となりますが、ホットミルクはこれを解消させる効果があるのです。
また、ミルクに含まれる「トリプトファン」は、寝つきを良くし、睡眠を深くする睡眠ホルモン「メラトニン」の材料となります。

これに生姜が加わり、身体の温め効果が期待できるのですから、生姜ミルクは不眠症の方にはとてもおすすめです。

生姜ミルクの作り方

人によって様々な作り方があるようですが、最もシンプルな方法は、

  1. ミルク一杯に、すり下ろした生姜をスプーン一杯、これに砂糖や針蜜などで味付けします。
  2. これを、鍋で煮るか、レンジで温めるだけです。

とても簡単な方法ですが、試してみる価値は十分にありますよ。

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