マイスリーの副作用で、最も気をつけるべきこと

マイスリーの副作用

睡眠薬を処方してもらっている方の中でも、最も服用している方が多いと思われるのが、マイスリーという薬(睡眠導入剤)ではないでしょうか。

マイスリーの副作用については、薬をもらった時の説明書きに、一通りのことは書かれていると思います。その中でも、気を付けていただきたい副作用についてご説明したいと思います。

マイスリーの副作用、何に気をつける?

以下は、マイスリーの添付文書から一部を抜粋したものです。

<用法・用量に関連する使用上の注意>より一部抜粋

もうろう状態、睡眠随伴症状(夢遊症状等)は用量依存的にあらわれるので、本剤を投与する場合には少量(1回5mg)から投与を開始すること。やむを得ず増量する場合は観察を十分に行いながら慎重に投与すること。

服用して就寝した後、患者が起床して活動を開始するまでに十分な睡眠時間がとれなかった場合、又は睡眠途中において一時的に起床して仕事等を行った場合などにおいて健忘があらわれたとの報告があるので、薬効が消失する前に活動を開始する可能性があるときは服用させないこと。

出典:「マイスリー 添付文書」

上記のように、意識のもうろう状態や、薬を飲んだ直後の健忘(一時的な記憶の欠如)は、服用している方にはよくあるようです。

Twitterの投稿から引用

こうした副作用の症状は、マイスリーを処方された時に医師や薬剤師から説明されているでしょうから、あまり深刻になることはないでしょう。

それよりも心配したいのが、マイスリーを使用することによって生じる、薬への耐性や、依存症・離脱症状と呼ばれる症状です。

気をつけてほしい、薬の耐性と依存症・離脱症状

緊張状態で眠れない

マイスリーの添付文書には以下のような記述があります。

重大な副作用

1)依存性、離脱症状:連用により薬物依存(頻度不明)を生じることがあるので、観察を十分に行い、慎重に投与すること。 また、連用中における投与量の急激な減少ないし投与の中止により、反跳性不眠、いらいら感等の離脱症状(0.1~5%未満)があらわれることがあるので、投与を中止する場合には、徐々に減量するなど慎重に行うこと。

2)精神症状、意識障害:せん妄(頻度不明)、錯乱(0.1~5%未満)、夢遊症状(頻度不明)、幻覚、興奮、脱抑制(各0.1%未満)、意識レベルの低下(頻度不明)等の精神症状及び意識障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には投与を中止すること。

出典:「マイスリー 添付文書」

上記は、公式な添付文書に「重大な副作用」として書かれているものなので、実際にマイスリーに依存性や離脱症状があることは間違いないでしょう。

特に、長期間の連用は、依存や離脱症状を引き起こす要因となります。 離脱症状の症状は、以下のような見過ごせないような症状が多いので注意が必要です。

  • 恐怖や不安感の増大
  • いらいら感
  • 不眠の症状が悪化する(反跳性不眠)
  • 意識障害
  • 幻覚
  • 興奮など

マイスリーで不眠が悪化した??

夜になると眠れない

依存性や離脱症状が現れ始めると、不眠の症状が悪化することもあるようです。
これには、睡眠薬を飲み続けなければ症状が治まらないという「負のスパイラル」を生み出してしまう危険性がありますから十分な注意が必要です。

睡眠薬やマイスリーは、うまく使えば睡眠の時間を固定させ、不眠症の症状を徐々に解消することができます。

しかし、多くの方がそうであるように、マイスリーのような睡眠薬を皮切りに、徐々に睡眠薬の量や種類が増えてしまい、余計に睡眠の質を悪化させてしまうことがあるのです。

睡眠薬の使用に際しては、その特性を十分に考慮し、長期間の連用は絶対に避けるようにしましょう。

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