市販の睡眠導入剤-安全で 効果が高いのは

睡眠の悩み

近頃また寝つきが悪くなった。以前病院で処方してもらった睡眠導入剤が、近所のドラッグストアで買えればいいのにな。などと考えている方は多いでしょう。
実際、病院に行くと時間がかかりますし、もう少し効果が弱くても良いから、自分の目で選びたいという気持ちもあるでしょう。

しかし、残念ながら、睡眠導入剤は市販されていません。薬局やドラッグストアで売られているのは、睡眠改善薬という、作用も効果も全然違う薬なのです。

睡眠導入剤についての誤解

最近はテレビドラマなどでも睡眠導入剤という言葉が使われ、「睡眠導入剤=すぐ眠れる薬」というイメージが定着しつつあります。しかも、睡眠薬よりも効果が弱めで、副作用が少ないというような間違った情報が、睡眠導入剤への敷居を下げているといっても過言ではないでしょう。

睡眠導入剤と睡眠薬の違いはたった1つ

睡眠薬

しかし、睡眠導入剤と睡眠薬が違うのは、「作用時間」だけです。もちろん、細かく分析すると他にも違いはありますが、大きく言えば、作用時間だけです。

作用時間が短いものを睡眠導入剤、作用時間が長いものを睡眠薬と言います。

作用時間の目安

  • 睡眠導入剤:2~10時間程度
  • 睡眠薬:20~30時間以上

この作用時間の違いによって、使われる睡眠障害の種類が異なっています。

作用時間の違いによる処方の違い

  • 睡眠導入剤:入眠障害(寝つきが悪い)、中途覚醒(夜中に目覚める)
  • 睡眠薬:中途覚醒、早朝覚醒(早朝に目覚める)

睡眠薬は作用時間が長いため、早朝覚醒にも効果がありますが、その反面、翌日まで効果が残ってしまい、眠気やめまい・ふらつきなどの原因にもなります。これを持ち越し効果と言い、睡眠導入剤が睡眠薬よりも効果が弱いという誤った印象を与えてしまった要因の一つでもあります。

この他は、効果や副作用に多少の違いはあっても、ほとんど変わりません。

睡眠導入剤は市販されていない事実

このように、睡眠導入剤は睡眠薬とそれほど大きな違いがなく、睡眠薬と同様、一般の消費者向けには市販されていません。

ネットで買える睡眠導入剤は買うべからず

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しかし、インターネット上では、数々の睡眠導入剤の販売サイトがあります。これらのサイトは、個人輸入代行という手法で、海外の睡眠導入剤を販売しています。

医薬品の個人輸入については、睡眠導入剤のような処方箋医薬品の場合、1ヶ月分以内の数量を、自分自身が使うために輸入することができると定められています。この個人輸入を、サイトの運営会社が代わりに行ってくれるというのが、個人輸入代行です。

つまり、多くのサイトで販売されている睡眠導入剤は、海外製の睡眠導入剤の輸入品なのです。海外製にも良い商品はたくさんありますが、こと医薬品については、注意が必要です。

インターネットで睡眠導入剤を購入する前に、一度立ち止まって考えてほしい点は、以下の2つ。他にもありますが、重要なのは以下の2つです。

  • 日本で認められてない成分
  • 個人輸入しているのは自分

【日本で認められていない成分】
海外製の睡眠導入剤の中には、日本では承認されていない成分が含まれているものも少なくありません。いくら海外では承認されていたとしても、日本で承認されていないということは、どんな副作用が起きるか分からないということを意味しているのです。
また、個人輸入代行の製品には、偽造品が横行していたり、不純物が混じっていたり、不衛生な場所で作られていたり、何が入っているか分かりません。そのことで、期待する効果が得られなかったり、副作用を招くこともあります。

【個人輸入しているのは自分】
このように、海外製の睡眠導入剤の服用により、どんな副作用が生じるか分からないにもかかわらず、怖いのは個人輸入であるということです。なぜなら、個人輸入である限り、責任は自分自身にあるのです。
日本で販売されている医薬品なら、重大な副作用が現れた時の救済制度(医薬品副作用被害救済制度)がありますが、個人輸入した医薬品はその対象外なのです。

つまり、個人輸入代行を行っている販売サイトを利用することは、少なくとも上記のような点で、危険だと言えます。その上、そのようなサイトは、一見、普通の通販サイトのように見え、余程気をつけていないと、そうとは知らずにあなた自身を危険にさらしてしまうのです。

睡眠導入剤をネットで購入することの危険性については、以下の記事で詳しく説明しています。

わざわざ時間とお金をかけて、危険を伴う海外製の睡眠導入剤を輸入するくらいなら、ぜひ一度、日本で正式に販売されている睡眠改善薬を試してみてはいかがでしょうか。

寝溜め

心地よい寝つきをサポートする睡眠改善薬

日本で、睡眠に関する薬として市販されているのは、漢方薬と一部のホルモン剤とビタミン剤を除けば、睡眠改善薬だけです。

2016年8月現在、日本で売られている睡眠改善薬は11種類あり、これらはすべて、風邪薬などにも入っているジフェンヒドラミンという眠くなる成分が主成分です。

ここで、睡眠改善薬をよりよく知るために、睡眠導入剤と比較しながら見てみましょう。

  睡眠改善薬 睡眠導入剤
どんな症状に効果があるか 一時的に寝つきが悪い
一時的に眠りが浅くなっている
など
寝つきの悪さが継続している(入眠障害
いつも夜中に何度も目が覚める(中途覚醒
作用機序(作用メカニズム) ジフェンヒドラミンが脳の覚醒を抑えて眠気を促す 脳の中枢神経に作用して眠気を促す(鎮静催眠作用抗不安作用
効果 それほど強くない
緩やかな入眠が期待できる
早いもので30分程度、遅いものでも3時間程度で激しい眠気が襲ってくる
副作用 眠気、夢を見る、頭痛など 眠気、めまい・ふらつき、頭痛、もうろう状態、一時的な健忘(記憶障害)、離脱症状
依存性 ほとんど心配はいらない 依存性がある

今、日本で販売されている睡眠改善薬は、すべて主成分の分量が同じです。ですから、どの睡眠改善薬を服用しても、上記のような効果が得られることでしょう。

睡眠改善薬について、もっと知りたいという方は、以下の記事もご覧ください。

安全で効果が高いのは

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ここまで読まれて、安全で効果が高いのは、市販のものであれば、海外製の睡眠導入剤ではなく、睡眠改善薬だということがお分かりいただけたでしょう。

でも、もし症状が軽いようなら、サプリメントを利用するのも良いかもしれません。
元来、サプリメントは、食事では足りない栄養素を補うためのものであり、睡眠のためのサプリメントもこの原則にのっとっています。

例えば、睡眠ホルモンとも呼ばれるメラトニンの材料となるトリプトファンが含まれているサプリや、リラックス効果のあるハーブ成分やGABAなどのアミノ酸が含まれているサプリなどがあります。依存や副作用の危険の少ないサプリメントは、海外でも日本でも人気の高い商品です。

また、もし症状が重いようなら、睡眠改善薬では効果が現れないかもしれません。その場合は 、迷わず病院に行きましょう。
病院で処方してもらえば、正しい服用方法を教えてくれますし、何かあった時もすぐに対応してもらえますから安心です。それに保険が利きますから、海外製の睡眠導入剤を購入するよりも、安く済みますよ。

以下の記事では、睡眠導入剤について詳しく説明しています。

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