寝てるか起きてるか分からない -浅い睡眠に睡眠薬は効く?

睡眠の質に満足できていないという方に、その症状を聞いてみると、多くの人が以下のような回答をします。

①.寝つきが悪く、なかなか眠ることができない。
②.眠りが浅く、夜中に何度となく目が覚めてしまう。

不眠症と言えば、どうしても寝つきが悪い症状というイメージが強いようです。しかし、②の眠りが浅い症状も、経験してみれば分かる通り、本当に辛い症状です。

ところで、現代の不眠症の治療では、こうした症状に対して睡眠薬を処方する治療が一般的です。
ただし、私だけではなく、多くの方が感じているように、残念ながら睡眠薬だけでこの症状を治療することはとても難しいように思います。

眠っているのか、起きているのか

ストレスが原因で睡眠が浅い

眠りが浅い症状には、色んな原因が考えられます。簡単に「こう」とはとても言えませんが、私の場合は心労的なもの。平たく言えば、ストレスが原因でした。今じっくりと振り返ってみても、これ以外には原因が考えられないのです。

眠りが浅い症状を含め、不眠症の原因を調べてみると、ほとんどの場合が、精神的な問題から派生した症状であるということが分かります。

特に眠りが浅い症状の場合、脳が緊張状態にあるため、深い睡眠を得られない状態であるというケースが考えられます。
うつ病不安神経症など、不安を感じやすい状態の方は、いくら眠っていても、途中何度も夢を見て目が覚めたり、眠っているのか起きているのか分からない(本人にとってはほとんど眠れていない)状態が続きます。

私の場合も、精神的に強いストレスを感じていた時期ほど、上記と同じような症状が続いていました。
ストレスや緊張感を抱いていると、自立神経は夜の時間にうまく切り替えをすることができなくなってしまうのです。

本来、睡眠に必要な神経は「副交感神経」と呼ばれる神経です。
対して、日中の活動状態では「交感神経」という神経の働きが必要となります。

交感神経は、闘争や脳の覚醒を促す神経ですから、これが夜の時間に働いていては、眠れるわけがありません。
しかし、ストレスや緊張状態が強ければ、自動的に交感神経にスイッチが入ってしまうのです。

睡眠薬は効果的なのか?

こうした原理は分かっていても「一体どうすれば良いのか?」という疑問が残ります。ある意味、ここからが話の本題です。

私の場合、元々医療機関に勤めていたこともあって、当時は毎日のように睡眠薬(睡眠導入剤)を服用していました。
睡眠薬にも多くの種類があります。特に知っておきたいポイントは、持続時間です。

どんな睡眠薬にも、持続時間(半減期と呼ばれます)が決められているので、自分の症状に合ったものを処方してもらいます。
夜中に目が覚める(睡眠が浅い)症状の方は、朝まで作用を持続させなければいけませんから、比較的長い時間作用する睡眠薬を処方してもらうわけです。

私の場合、夜中に何度も目が覚める症状が出る以前に、特に寝つきが悪い症状が気になっていたので、比較的作用時間は短い(3〜4時間ほど)薬を服用していました。それも、毎晩ほとんど欠かさず、数年間に渡ってです。

結果はどうなったかと言えば、眠りが浅い症状も寝つきが悪い症状も、結果としては治りません。むしろその逆で、症状は徐々に悪化していったのです。
どういうことかと言うと、確かに睡眠薬を飲むことによって、その日は眠れるかもしれません。うまくいけば、朝まで一度も目覚めることなく眠れます。ひとまずは、浅い眠りの症状も、あまり気にならなくなります。

しかし、それは、薬を飲んだ日。その日だけなのです。

薬に頼り続けた結果、私に何が残ったかと言えば、睡眠薬が手放せなくなったことと、日中の不安感の増加。一層ひどくなった不眠の症状。それから、毎月の医療費の領収書です。

睡眠薬についてしっかり調べてみれば、自ずと分かることですが、そもそも不眠の症状の背景に、うつ病やストレスなどがある場合、睡眠薬の処方は推奨されていません。
それよりも、精神状態を改善するための治療が必要なのです。しかし、現実には睡眠の専門医でもない限り、ほとんどの医者が、ただ睡眠薬を処方します。

..そんな経験をした手前、眠りが浅いからと言って、安易に睡眠薬に頼ることは、あまりおすすめできないのです。

断薬と対処法 – 眠りを深くする

もしあなたが、睡眠薬に頼っているのだとしたら、少しづつ薬の量を減らしていく努力は続けていくべきです。
そもそも、睡眠薬は長期間使用するために開発された薬ではないそうです。長期間どんどん服用してくださいと言っている医者は、残念ながら色々と問題があるはずです。

睡眠薬

根本的には、眠りが浅い症状がストレスや不安にある場合、まずはそこから改善するべきです。
不眠の原因は一体どこにあるのか?生活習慣か、精神面か、それとも別に病的な原因があるのか?この点をしっかり知っておけば、睡眠薬に頼らずとも不眠を改善することは決して夢ではありません。
ただし、当然ながら多少の時間はかかるかもしれません。

不眠を根本的に改善するための、具体的な方法については、以下の記事にもまとめています。

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