睡眠導入剤を減らすには.. 減薬は難しい?不眠症対策
睡眠導入剤は、睡眠薬と比べると「安全なもの」というイメージを持つ方も多いようです。しかし、根本的には含まれる成分は睡眠薬とほとんど変わりません。
副作用に関しても、依存症や離脱症状のリスクは睡眠薬とほぼ同等です。
むしろ、「睡眠導入剤は比較的安全なもの」というイメージのせいで、簡単に処方してもらえ、服用に抵抗がないぶん、薬の乱用は睡眠導入剤の方が高いのが実際のところです。
その分、一度睡眠導入剤を使い始めたら、減薬することが難しいと感じる人が多いのも事実なのです。
精神薬・睡眠導入剤は最初は効く、けれど常習し依存し副作用でもっと重症な精神疾患や体調不良を引き起こす。体調を見ながら減らす。勇気と冷静な判断が必要。クスリは化学物質。そんなものが体にイイわけがない。休め。それでいい。
— ばかだもーん♪(ばばあん) (@vivian5163) 2014, 9月 24
今、薬物の副作用による異常行動による事件「無差別殺傷事件」などが毎日起こっていますが、これは精神科や、診療内科で患者が求めるとどんどん薬を処方する病院や医師に問題も 問題があります。特にうつ病や、睡眠導入剤など。これからの神経科はもっと患者に処方薬を減らすようにすべきでしょう。 — 病院・医療に携わってもう40年になります (@nakamura1216) 2012, 12月 21
睡眠導入剤を減らすには、どうすればいい?
ご存知の方も多いと思いますが、睡眠導入剤にも依存性や離脱症状というものが存在します。
依存性とは、薬に対して身体的・精神的な依存が生じてしまい、薬をやめようとしても自分の意思ではなかなかやめられない、減らすことができない状態を言います。
離脱症状も、深刻な問題です。離脱症状とは、睡眠導入剤をやめようとしたり減らそうとすると、反作用として様々な症状を引き起こすことを言います。
例えば、睡眠導入剤として最も普及している「マイスリー(成分名:ゾルピデム)」にも離脱症状があります。
耐性はいくつかの人ではわずか数週間で形成された。ゾルピデムの突然の中止は、長期間・高用量で服用された場合は特に、精神錯乱、発作、または他の深刻な影響を与える可能性がある。
耐性というのは、その薬に対して免疫ができる事を意味しています。
つまり、睡眠導入剤は長く使えば使うほど、その薬が効かなくなってしまい、服用量がどんどん増えてしまうのです。
また、長期間に及ぶ薬の使用は離脱症状の危険性を高め、上述されたように薬をやめようとすると、時には精神の不安定さや身体的な症状を伴うことがあります。
長期間の服用は避けること
こうした症状を引き起こさないようにするために、そもそも睡眠導入剤は、長期間に渡って服用しないことが大切です。
睡眠導入剤は、もともと短期間の使用を前提に作られています。長くても2週間以上の服用は、様々な危険性が考えられるのです。
徐々に減らしていくこと
すでに長期間(2週間以上)睡眠導入剤を服用しているという方は、徐々に服用する量を減らしていく努力をしましょう。1回に10mgを服用しているのなら、少しづつ5mgに変えていき、次はその半分、というようにです。
いきなり全く服用しないようにするというのは、上述した離脱症状の危険性が高いので、おすすめできません。
服用量を減らすことができたら、今度は徐々に睡眠導入剤を服用しなくても大丈夫な日を増やしていきます。「今日は睡眠導入剤がなくても大丈夫そうだ、、」という日は、睡眠導入剤を服用しないで眠るようにするのです。
ここまで来れば、睡眠導入剤の服用を完全に中止すること自体は、そんなに難しいことではないはずです。
いくら睡眠導入剤を減らそうとしても、減らすことが難しいという方は、そもそも不眠症の治療についての知識が間違っている可能性があります。
医師の中には、とにかく睡眠導入剤を処方しておけば良いと考えている方も多くいますすが、不眠症の根本的な治療には、不眠症に対する正しい知識が必要です。
また、生活習慣の改善は必要不可欠とも言えます。以下に不眠症の正しい知識について詳しくまとめていますので、一度は参考にされてみてください。