睡眠障害の真実とは – 不眠症経験者が眠れないあなたに
あなたの周りにも不眠症に悩む方がいらっしゃるかもしれません。
でも、もし不眠症に対する考え方が誤っていると、対処法を間違えたり、もっと悪化させてしまうこともあります。
このサイトでは、今の睡眠に満足できていない方や、辛い不眠症で悩んでおられる方、睡眠薬や病院の治療方針に疑問をお持ちの方が、不眠症に対して正しい知識を持ち適切な対処・治療を行えるように、睡眠障害について掘り下げています。
本記事では、そのきっかけになるような、不眠症に悩む方々に寄り添った内容を、私の経験を交えご紹介したいと思います。
不眠症の悩ましい問題
辛さを分かってもらえない
このところ、睡眠障害(不眠症など)で悩む方がとても増えているような気がしています。実は私自身、睡眠障害に長年苦しんでいました。
- 寝つきが悪い
- 夜中に何度も目が覚める
- 早朝に突然目が覚める
- 朝起きても、とても眠った気がしない
きっと、この苦しみは経験した人にしか分からないでしょう。あなたが同じような症状で苦しんでいるのだとしたら、毎日とても辛い思いをされているだろうと想像できます。
その上、睡眠障害について誰に相談したら良いのかも、とても悩ましい問題です。
よく眠れないと相談しても、「運動量が足りないんじゃないのか」「寝る前に考え事をするからだ」など、見当違いの回答が返ってくる事も多いでしょう。これでは腑に落ちないでしょうし、辛さが増すだけで何の解決にもなりませんね。
病院選びは慎重に
身体の事は専門家に尋ねよう、そう考えて行き着く先が病院です。しかし、実はそこにも意外な落とし穴が待ち受けています。
私はとある地方の都市に住んでいます。その地域では圧倒的な規模の、大きな医療機関に勤めていました。医師も30人以上が勤務していて、地域医療を一手に担うような病院です。
そこで痛感した事は、特に不眠症に限っては、病院を選ぶことに慎重にならなければいけないという事です。
正確に言うならば、担当する医師によって、不眠症の治療方針は180度変わってくるのです。
不眠症は治せない?
完治には強い意志がいる
おそらく、患者さんが考えているよりも不眠症は根の深い病気です。
不眠に興味を持ち、正面から対峙(たいじ)し、自分で治すという強い気持ちが無ければ、不眠を根本的に治療する事はほとんど不可能と言っても過言ではないでしょう。
自信を持って言いますが、本気で不眠症を治そうと思い、しっかりと考え、自分で体質を変える必要があるのです。
不眠症についての専門治療を行っていない病院の場合、「不眠症を治療してください」とお願いしても、ほとんどの場合、睡眠薬が出てきて診察が終わってしまいます。
もちろん、よほど腕の良い医師の場合は別ですよ。
そして、そこからが本当の問題の始まりなのです。
睡眠薬が手放せない
処方された睡眠薬を使用して不眠症が改善し、すぐに睡眠薬の服用を止められれば良いのですが、多くの場合、次のような悩みに移行していきます。
- 最初は睡眠薬で眠れていたのに、量を増やさないと眠れなくなっている。
- 睡眠薬がないとまともに眠れない。いつ止められるのだろうか。
- 毎月、決まり事のように睡眠薬を処方してもらうために病院に通っている。
- 睡眠薬を飲まないようにしようとすると、余計に不眠が酷(ひど)くなる。強い不安や恐怖を感じるようになった。
不眠で悩む多くの患者さんが、こうした問題に頭を悩ませているのです。そして、医療機関で働いていた私でさえ、このような悩みから長年抜け出す事ができなかったのです。
一体、不眠治療の現場で何が起こっているのでしょう?
問題の一つに、患者さん自身に、睡眠障害の知識が欠けているということがあると言えます。
睡眠薬について、どれだけ知っていますか?
病院で処方される睡眠薬には、いくつかの種類が存在しています。
そして、これらの睡眠薬の多くは、精神安定剤と同じような成分・作用を持っているのです。
お医者さんや薬剤師さんの言葉、また、インターネットで書かれている情報には、次のような決まり文句があります。
「最近発売された睡眠薬には、依存や副作用はありません。安心して使うことができます。」
あなたはこの言葉をどう受け止めますか?
そのような言葉とは裏腹に、睡眠薬を使っている人のほとんどが、止められずに悩み続けている事実をご存知でしょうか?
最近では、驚くべきことに「止められないのなら、睡眠薬を一生使い続ければ良い」というお医者さんもいらっしゃるようです。
この事について、誤解を恐れずにあえて性悪説で考えてみると、以下の2つのことが言えます。
病院経営の観点から
睡眠薬を処方してもらうだけのために定期的に病院に通ってくれる患者さんは、病院にとっては良いお客様です。
医師や医療機関がどう考えているのかは別としても、事実としてそれが儲かるのです。
病院の本分は人の命を助け、健康を維持させることですが、慈善事業だけでは病院経営は成り立ちません。
時間のかかる問診や根本治療は、儲けと言う観点からは非効率であり、儲からなければ、どのような病院でも経営が行き詰まるのは当然です。
新薬販売の観点から
「最近発売された睡眠薬は、依存や副作用がない」という情報を広めているのは、多くが一般の皆さんですが、その情報源は製薬会社さんと言えるかもしれません。
インターネットで流れる情報の大元は、ほとんどが製薬会社さんの作られたホームページからの情報やプレスリリースなどだからです。
試しに、睡眠薬について検索してみてください。
とても綺麗で大きなホームページが沢山出てくるでしょう。一見して、製薬会社さんのホームページではないように見えるものもありますが、そのどこかには、おそらく製薬会社さんの名称が記載されていることでしょう。
また、新薬が販売された時に、その情報を医師に説明するのは製薬会社のMR(医薬情報担当者)さんです。基本的には、医師は製薬会社さんの情報を信じるわけです。ここからも、睡眠薬の情報の大元が製薬会社さんであることが分かります。
私の考えが偏っていると言われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際に医療業界で働いていれば、こうした世界はよく見えてくるものです。
ですから、本記事では、不眠症について、あくまでも公平な立場で、私が正しいと思う情報を書きたいと考えたのです。
私の正直な考えを書いています
私自身、不眠症という病をきっかけに、長きに亘っていくつかの病院を転々とすることになりました。
そのことを通じて感じたことは、睡眠障害(不眠症)という病気は、医師によって受け取り方が異なり、治療方法が確立されていないということです。
そして中には、それを良い事に薬漬けにされ、余計に睡眠障害を酷くしてしまっている患者さんが沢山存在するという事実です。
もしかすると、これを読まれて気分を悪くする方もいるかもしれません。
でも、実際私も、睡眠薬を止める時に離脱症状のような症状に酷く苦しみ、ようやく根本的に不眠症を改善することができたのです。
私が睡眠薬を止めた過程で、睡眠薬を止めるために勉強した内容や、根本的な不眠解消法についてはこのサイトの様々な記事で紹介していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
「薬漬け」にだけはなってはいけない
多くの不眠症の患者さんは、不眠症から睡眠薬の多剤服用に移行し、抗うつ剤(精神安定剤)を服用し始めます。そして、最後にはうつ病の症状へと移行してしまうケースが多くあります。
自分の力で睡眠薬を止めるのはとても難しいことです。そして、その理由について、深く考えることもなかなかできないものです。
しかし、医師や薬のせいにしていても、不眠症は治りません。
このサイトで紹介する情報を参考にしていただき、「不眠症を根本的に解消することができた」「睡眠薬を止める事ができた」という方がいれば、本当に嬉しく思います。