『ドリエル』って本当に効果があるの?なぜこんなに高いのか
2003年の発売以来、10年以上も販売され続けている、エスエス製薬の睡眠改善薬「ドリエル」。
近年でも、相変わらずテレビCMなどで紹介されている薬ですが、実際にこの薬を使用している人の反応は様々です。
リポスミン ドリエル 2つともまったく効かない 無駄になるだけだから1箱にすればよかった
— τακεуα (@exodus_ttt) 2015, 5月 21
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ドリエルあんまり効かない上に高いので,どうせお薬を使うなら,心療内科行って眠れんって言って保険の効くお薬貰うべき.
— Ͳakanori Ɱaǝhara (@tmaehara) 2014, 11月 27
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昨日、ためしに効かない・ぼったくりと噂のドリエルとかいうのをね おもしろ半分で飲んでみたのですが、飲んだ三十分後に布団に入って一時間半くらい寝付けなかったのですが、これはきっと効果は出てないですね?
— せみこ (@utusemiko) 2013, 2月 21
ドリエルは本当に効果があるの?
日本では、不眠症に悩む方が年々増加傾向にあります。現代では、実に日本の総人口の5人に1人は、自身の睡眠の質になんらかの不満を抱いている、つまり不眠傾向にあると言われています。
日本国民を対象に行われた疫学調査によれば、成人の約20%が不眠を訴え、約15%の人が日中の眠気に悩み、5%以上の人が寝酒あるいは睡眠薬を常用しているとの結果が出ています。
平成19年に厚生労働省が行った調査(国民健康・栄養調査結果)でも、国民の5人に1人が「睡眠で休養が取れていない」「何らかの不眠がある」と回答しています。
出展:「ダイアモンドオンライン」
今や、忙しい現代人にとって、手軽にドラッグストアや薬局で購入できる「OTC薬」は欠かせない存在となっています。
OTC薬というのは、病院で処方される薬とは異なる、いわゆる一般医薬品のことを指します。
副作用の危険性が少ない分、医師や薬剤師の処方が必要なく、手軽に入手できるという点で、多くの人が利用しています。
ドリエルを含む一般用医薬品は、睡眠薬とは根本的に成分が異なる薬です。使用されている成分は、あくまで風邪薬などに使用されている「抗ヒスタミン剤」と呼ばれるもので、副作用がない分、効果も実感しにくいのが事実でしょう。
手軽に購入できる薬の欠点
また、市販薬ならではの欠点も認められます。それは、一般的な処方薬などと比較すると、とても高額になるという点です。
ドリエルは、一般的な薬局で購入すると12錠(6日分)で1,680円です。
処方薬の場合、最初の診察料はかかりますが、定期的に薬を処方してもらう場合、ドリエルと比較しても、効果的で安価に入手することができるのは明らかです。また、前述した通り、市販薬と比較するとその効果は歴然です。
ドリエルがなぜここまで高額なのか、理由ははっきりとは分かりません。 ただ、現代の不眠に悩む方にとって、手軽に早く不眠を改善できるかもしれないという期待を満たす薬であることは確かです。
最近では、睡眠の質を改善する「自然なアミノ酸成分」などで作られた、副作用のないサプリメントにも注目が集まっています。
市販薬や処方薬で、一時的に症状を抑えるよりも、体質を整えながら根本的に不眠を解消することが、本当の不眠症改善に繋がるはずです。