マイスリー5mgが効かない.. 副作用はない?
マイスリーは、睡眠導入剤(睡眠薬)の中でも比較的安全性の高い薬です。
この錠剤には5mgの物と、10mgの物が処方薬として存在しています。
不眠の症状が比較的軽い方の場合、5mgの錠剤でも寝つきが良くなるようですが、長く使用していると、薬の効きが悪く感じることもあるようです。
マイスリー5mgが効かない..
睡眠薬・導入剤を服用していると、どうしても心配になってしまうのが、薬の副作用や依存症です。
睡眠薬が効かなくなる(効果が薄れてくる)ということは、その薬に対して、体内で耐性(抵抗)ができるということが考えられます。
マイスリーなどの、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬では、耐性はできないという情報を目にすることがあります。しかし、実際はそうではありません。
以下の引用にもある通り、マイスリーでは、耐性は数週間程度で形成されるということが確認されているのです。
ゾルピデム(※マイスリー)の依存形成の可能性が低いという売り込みをよそに、日本の薬物乱用症例においてベンゾジアゼピン系と非ベンゾジアゼピン系を含めて上位5位に入る。
医療文献では、ゾルピデム(※マイスリー)の長期的な使用は薬物の耐性の形成や薬物依存、反跳性不眠、中枢神経系関連の副作用に関連する。
ゾルピデムは短期的な使用に限られ、最小有効量の投与にとどめることが推奨される。非薬物療法が睡眠の質の改善に推奨される。耐性はいくつかの人ではわずか数週間で形成された。ゾルピデムの突然の中止は、長期間・高用量で服用された場合は特に、精神錯乱、発作、または他の深刻な影響を与える可能性がある。
引用:Wikipedia「ゾルピデム – 依存と離脱」
上記に書かれている事実をまとめると、以下のようになります。
- 日本では安全な薬と言われているが、乱用症例は第5位で、実際は依存性の高い薬。
- 使用は短期間に限られ、最小の投与量に留められるべき。
- 睡眠の質を改善したいなら、薬意外の方法が推奨される。
- わずか数週間で耐性が作られた例が確認されている。
- 突然のマイスリーの服用の中止は、精神錯乱や発作など、深刻な症例がある。
実際に飲み続けた率直で正直な感想としては、なぜ一般的に依存性がないと言われているのか、離脱症状がないと言われているのか、全く理解できないということです。
マイスリーには、依存性がはっきりと認められます。5mgでも同様です。この薬を悪く言うつもりは全くないですし、マイスリーのおかげで寝つきがよくなり、本当に助かった時期がありました。
問題は、マイスリーを「安全な薬」「依存性や副作用がない薬」と、事実以上の安全性が謳われていることです。
マイスリーを長期間服用することは、医薬品メーカーの添付文章でも、明確に危険性が指摘されています。にも関わらず(医師でさえ)、この薬を安全な薬であると主張し続ける方がいるのです。
睡眠薬に頼りすぎないこと
先ほども書かれていたように、マイスリーは国内でも乱用症例が5位と、非常に危険性の高い薬であることに、間違いはありません。
5mg程度の錠剤であれば、危険性など無いと考えられるかもしれませんが、ほとんどの患者さんが(私も含め)5mgの服用から始まり、徐々に服用量が増えていきます。
本来、このような睡眠導入剤は、短期間で服用を切り上げる事が前提として作られている薬です。医薬品メーカーも、その事を明記しています。くれぐれも、長期間の服用は、やがて薬への依存を高めるということを熟知しておかなければいけません。
また、5mgでは眠れないからと言って、勝手に薬の量を増やす、アルコールと一緒に服用する。これらは、薬の乱用行為であることはご存知の通りです。
もしそのような行動をとってしまっているのなら、既に依存の傾向があるということです。厳重な注意と、薬物依存の可能性を考慮した処置が必要となります。