睡眠薬のリスクって何?最も危険で注意すべきなのは..
「リスク」とは、予測できない危険の事を意味します。
病院で処方された薬には、その薬が持つ危険性について、必ず注意書き(説明書)をもらいます。もちろん、薬剤師から口頭でも説明があります。
私も、現在最も一般的な睡眠薬である、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬と、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用していました。
しかし、今思い返してみると最も肝心な危険性については、医師からも薬剤師からも、全く説明を受けていなかったことに気づきました。
また、そのことによって、後々まで睡眠薬の副作用(と、私は感じていました)に悩まされるはめになったのです。
睡眠薬の危険なリスク
睡眠薬の副作用と言えば、よく言われているものには、次の日の眠気や倦怠感が挙げられます。
しかし、これに関しては、最近の短時間作用型の睡眠薬では、正しい使用方法を守っていれば、そこまで強く出る事はありません。
もし次の日に残るようでしたら、作用時間の異なる睡眠薬に変えてもらうというのも、一つの方法です。
次によく言われているのは、陶酔したような感覚になる、気分の高揚感でしょう。気分が良くなるのならいいのではないか?と思われるかもしれませんが、これが、結構問題ありなのです。
というのも、普段は自分が取らないような行動・言動を平気でとってしまうからです。分かりやすい例を出すと、以下のようなものです。
睡眠薬を飲むと、気持ちがリラックスするのか、上機嫌に人にペラペラ~と、普段人に言えないようなことまで話してしまったりします。
一番困るのが、メールです。
毎晩1万文字くらいのメールを誰かしらに送りつけてしまいます…
とても読み返せる内容のものではないので、もし仲の良い友人にそのうち送ってしまったら、と思うと恐怖です。
そして問題なのが、これらがどんどんエスカレートしていってるのです。
頻度も、人数も、内容も、どんどんエスカレートしてしまいます。先日実家に帰った時、睡眠薬飲んでボンヤリした頭で母にこの態度を出してしまい、今でも激しい後悔に襲われています。
何よりも周りの人に迷惑が掛かるので、どうにかしたいのですが…
上記は掲示板から引用したものですが、このような症状は本当にとても多いらしく、様々な場所で公表されています。実は、私自身も経験しています。
普段の自分なら絶対に言わないであろうことを言ってしまい(大抵は、気が大きくなったような、泥酔しているような口調です)、周りの人を困惑させてしまうのです。
他にも、後で思い返せば全く理解できない行動をとることもあります。例えば、深夜のどか食いや、突然笑い出したり、、といった行動です。
しかも、私の場合、ほぼ例外なく言った事(またはメールを送ったこと)すら覚えていないのです。
これは、ほとんどの睡眠薬に現れる、一過性健忘症の症状です。これも、睡眠薬のリスクのうちのひとつでしょう。
最も厄介なリスク(副作用)とは
上記に挙げた副作用は、一般的にも広く周知されている副作用の症状です。しかし、私が最も恐れるリスクは、別にあります。
それは、単純に言えば、一度睡眠薬を使い始めると、中々やめられないというリスクです。
私自身が、何故なのか詳しいことははっきり分かっていませんが、ほとんどの病院では睡眠薬のこうした「依存症」や「離脱症状」という、最も厄介なリスクを説明してはくれません。
それどころか、私が薬を処方してもらった病院では、最近の睡眠薬には副作用や依存症などほとんどないと仰っていました。
最近では、様々なニュースや、実際に使用した方の感想でも知ることができます。安全と言われていた睡眠薬(睡眠安定剤)に、大きな問題、特に依存症と副作用のリスクが高いということも、明らかになってきています。
ベンゾジアゼピン系薬は、強い嗜癖性がある種類の薬物であるとみなされている。心理的また身体依存は、数週間の短期であっても形成されるが、年単位を要する人もいる。
ベンゾジアゼピンからの離脱を望む患者は、殆ど助言や支援を得られないことが多い。
ベンゾジアゼピンは一般的に短期間に限って処方されており、長期間の処方の正当性は乏しい。
しかし一部の医師はこれに同意せず、4週間を超える長期間の使用を正当化できるとみなしているが、その主張を裏付けるデータは乏しい。そのような主張は医学文献において少数派である。
上記にも記述されているように、本来睡眠薬は、短期間の処方を前提とされて、処方されるべき薬です。
上記はベンゾジアゼピン系についての記述ですが、全く同じことが非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬にも言えるようです。
私は、ハルシオン、マイスリーと、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系の中でも、最も多く処方されている睡眠薬(導入剤)を服用していました。
担当した医師は、短期間の処方を助言するどころか、「これらは安全な睡眠薬だから、長期間服用しても問題ない」と説明し、結局は数年に渡り睡眠薬を服用することになったのです。
当然ですが、長く服用すればするほど、離脱症状のリスクは高まります。非常に安全性が高いと言われている「マイスリー」でさえ、その離脱症状は計り知れません。
私が最も後悔しているのは、睡眠薬に長く頼っていると、自分で眠る力を失ってしまうということです。これは、私だけに当てはまることではないと思います。
薬を減らしたり、断薬しようとすると、精神依存の症状や顕著に不安感や恐怖感に悩まされることもあります。
もしあなたが、まだ睡眠薬を使用しておらず、眠れないことに困っているのだとしたら、まずは薬に頼らずに眠れる方法を模索することから始めてみることを強くお勧めします。