老化防止に必要な「成長ホルモン」とは?睡眠との関係

人は、なぜ眠るのでしょうか?

1日の約3分の1が睡眠時間となるわけですが、もし体を休めるだけが目的であれば、実は、1時間半くらいで十分なのです。
しかし、身体の休息のためだけでなく、睡眠は「脳の休息」のために必要な事なのです。

人は、睡眠をとることで脳を休め、「人間の成長と細胞の再生」という重要な役割を担っているのです。

睡眠の役割

細胞の再生を促す、睡眠

睡眠中には、毎日おそよ5,000億〜1兆個の細胞が再生されていると言われています。
ですので、不眠や睡眠不足などで睡眠時間が十分にとれないと、この細胞の再生が不完全のまま終わることになり、病気の原因などにつながってしまうのです。

こうした「人間の成長と細胞の再生」に大きく関わっているのが、「成長ホルモン」です。
昔から「寝る子は育つ」とよく言いますが、「成長ホルモン」は子どもだけではなく、成人以降にも必要なホルモンとなります。

この「成長ホルモン」は、睡眠時に特に多く分泌されますので、十分な睡眠がとれないと「成長ホルモン」の分泌が不足することになります。

では、「成長ホルモン」の分泌が不足するとどんな影響があるのでしょう?

疲れがとれない!

睡眠時に分泌される「成長ホルモン」には、日中の運動や労働などで痛んだ筋肉や、疲労・破損した体組織を修復・再生するなど、体のメンテナンスをしてくれているのです。

十分な睡眠をとって目覚めると、スッキリと疲れがとれた感じがしますよね?逆に睡眠不足などで十分な睡眠がとれないと、「成長ホルモン」の分泌不足で体のメンテナンスがうまく行われず、疲れがとれない状態になります。

肌の老化の進行

「成長ホルモン」は肌の新陳代謝を活発化して、血行を良くして肌の老廃物を取り除いてくれる働きもあります。

睡眠不足などで「成長ホルモン」の分泌が減ると、シミやシワなどの肌荒れの原因となってしまいます。
夜遊びなどで睡眠不足が続くと、肌の血色も悪く、肌荒れが気になったりした経験はありませんか?

女性は特に、美肌のためにも十分な睡眠を心がけたいものですね。

脂肪の増加で肥満に

「成長ホルモン」は、体組織の修復・維持をする際に、体内の脂肪を分解する働きもしています。
こどもの頃は、いくら食べても脂肪がつきにくく太らないのは、成長期の子供たちの成長ホルモンの分泌が多いためです。

成長とともに成長ホルモンの分泌も減少していくので、大人になっても子供の頃と同じような食生活をしていると、いつの間にかぽっこりお腹に。。といったことになります。

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この他にも、「成長ホルモン」は人間の健康や若さを維持する上で、さまざま働きをしている重要なホルモンです。
老化防止や健康維持のためにも、十分な睡眠時間を確保したいものですね。

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