寝付きが悪い時のサプリメント – 安全にスッと眠れるのは
寝付きが悪い事を訴える人は、年々増えているように思います。
私が勤務していた病院でも、特に中高年〜高齢者の方にかけて、寝付きが悪いから睡眠薬が欲しいと言って病院を訪れる方が多くいました。
おそらく、製薬会社の宣伝や、インターネットの情報など(これも製薬会社の宣伝の一環ですが)を見て、最近の睡眠薬は手軽に手に入り、安全なものだという一般的な認識ができてきているのでしょう。
ここでは詳しく説明をしませんが、最近発売されている睡眠薬にも、十分に依存性や副作用があります。最近では充分すぎるほどのデータが揃ってきています。
これでも「安全だ」と言い張る人達の認識は、私には良く理解できません。
寝付きが悪い時のサプリメント
本題ですが、最近ではそんな理由もあって、睡眠のサプリメントもよく見かけるようになりました。これは、サプリメントであれば、睡眠薬のように副作用の危険性がないと考える人が増えてきたからではないでしょうか。
その中には、睡眠薬を飲むよりも、よっぽど不眠症の根本的な解消に繋がるのではないかと思われるサプリメントも販売されています。
例えば、寝付きが悪かったり夜中に目が覚めてしまう原因には、睡眠ホルモンと呼ばれている「メラトニン」の減少が根本にある場合があります。
メラトニンは、幼少期には沢山分泌されています。ですから、どんな人でも小さい頃はよく眠れていたはずです。
大人になり、年齢を重ねていくにつれて、メラトニンの分泌濃度はどんどん下がっていきます。
しかし、メラトニンの材料となる「トリプトファン」をサプリメントで摂取しておけば、メラトニンの減少を多少は抑えることができます。
トリプトファンは、必須アミノ酸と呼ばれる自然界に存在するアミノ酸の一種です。沢山体内に取り込んでも体外に排出される物質ですから、副作用を心配する必要もありません。
選んではいけないサプリメント
しかし、インターネットで販売されているサプリメントの中には、人の体に有害なサプリメントもあります。中でも、特に気をつけなければいけないのが、海外製のサプリメントです。
海外で製造されたサプリメントには、日本では禁止されている医薬品の成分が含まれていることがよくあります。特に睡眠の質を改善するサプリメントには、こうした傾向が強いのが実情です。
副作用や思いもよらなかった症状を引き起こす原因となりますから、くれぐれも海外製のサプリには手を出さないようにしましょう。
また、海外から個人輸入代行などで購入したサプリメントは、副作用が起きた際に、誰にも責任を問えないという点が、極めて大きな問題です。
最近では、厚労省でもこの点について注意喚起を促すようになりました。詳細は以下の記事の中でも説明しています。
サプリメントを購入する際には、必ず日本製の安全な物を購入するように注意しましょう。