ベンゾジアゼピン系の睡眠薬 – 依存症は避けられない?

処方薬として取り扱われている睡眠薬の中でも、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、現在の不眠症治療の主流と言っても良い薬です。

例えば、以下のような睡眠薬(睡眠導入剤)は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の一部です。

商品名 主な特徴 作用時間
(半減期)
ハルシオン  寝つきの悪さに効果的。短時間型で、翌朝の目覚めにほとんど影響しない。 約2〜4時間
デパス  本来は抑うつ(不安感、緊張)を緩和するための抗不安薬だが、同様の理由で眠れない方に処方される事がある。 約4〜6時間
レンドルミン 自然に近い眠りを得られるが、翌朝に持ち越すことも。 約7時間
リスミー 服用後、効果がで始めるまでに時間を要する(3時間程)。寝つきの悪さで悩んでいる方にはやや
不向き。熟睡感は得られやすい。
約10時間
エバミール 服用後、1時間程度で効果が現れ、10時間程度持続する。寝つきの悪さと中途覚醒に効果的。反面、夜間のトイレの際ふらつきなどには注意が必要。 約10時間
 ロラメット  上記のエバミールと同じ成分。 約10時間
エリミン  強めの睡眠薬で、効きが良いと感じる方が多い(個人差あり)。作用時間が長いので、翌朝に残る可能性も。 約20〜25時間
ロヒプノール 比較的短時間で強い催眠を得る事ができる。7時間前後で効き目が収まり始めるため、翌朝までしっかり眠れる。 約7〜10時間
サイレース 上記のロヒプノールと同じ成分。 約7〜10時間
ユーロジン 作用時間が長く、翌朝まで効き目が残ってしまい、目覚めが悪く感じることがある。 約24時間
ベンザリン  比較的古い薬ですが、作用時間が長く、中途覚醒に悩んでいる方には効果的です。長期間の服用により、体内に薬が蓄積されることもあります。翌朝に効き目が残ってしまう可能性を考慮して服用しましょう。 約25〜28時間
ネルボン 上記のベンザリンと同じ成分。 約25〜28時間
ドラール ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の中でも、特に作用時間が長い薬。服用後に薬が効き始めるまでに3時間程度要するので、即効性は低いと言えます。翌朝に薬が残る事があるので、注意が必要です。 約36時間

このように、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬には、作用時間や効能が異なる薬が数多く存在しています。

ベンゾジアゼピン系 – 依存は避けられない?

ベンゾジアゼピンの依存症

睡眠薬を使用する際、多くの人が気になっているのが、やはり依存症の問題でしょう。毎日服用していると薬がやめられなくなる。情処不安定になる。実際にベンゾジアゼピン系の睡眠薬を使用している人たちからは、そんな声が沢山聞かれます。

医師によっては、そもそも近年発売された睡眠薬は、依存性が少ないと考えている方も多いようです。

特に、不眠症に専門の知識を有さない医師の場合、ベンゾジアゼピン系や非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬に、依存性や離脱症状があること自体を把握していないという事態も往々にしてあるくらいです。

依存症・離脱症状は必ず起こる?

ただし、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬を服用した患者さんの全てが、依存症や離脱症状に悩まされるという訳ではありません。

何錠くらい服用すれば、どのくらいの期間服用すれば依存症となるのか、具体的な目安を知りたいという方が多いのは承知しています。
しかし、こればかりは患者さんの体質や気質、不眠の状態や具体的な睡眠薬によって、大きく左右されます。

ただ、依存症が起こりやすいケースとして、共通して言えることが2つあります。

1つは、薬の服用期間が長くなるほど、依存症に陥りやすいということ。そしてもう1つは、やはり1度に飲む薬の服用量が多いほど、依存症を発症しやすいということです。

あなたにも心当たりがあるでしょうか?

依存症になってしまったら..

睡眠薬が無ければ、どうしても不安になってしまい、明らかに不眠がひどくなる。ストレスを抑えたり、不安を抑えるため、安心感を得るために毎日睡眠薬を使用している。。
このような状況にあるのなら、もしかすると、既に依存症が始まりつつあるのかもしれません。

ベンゾジアゼピン系睡眠薬の依存症を治療したい場合、一般的には漸減法(ぜんげんほう)と呼ばれる、薬の量を徐々に減らしていく方法が治療の方法として有効と考えられています。

しかし、これを自分の判断でやろうとしても、一度に減らす薬の量が多過ぎれば、やはり離脱症状(反作用)があらわれてしまい、余計に辛い思いをします。
依存症の治療については、依存症治療の専門医に診てもらいながら実践するのが一番良い方法です。もちろん、更に自分に合った、信頼できる医師なら尚良いですね。

睡眠薬の依存症を専門に扱う医師がいるのか?と思われるかもしれませんが、基本的には薬物(麻薬など)やアルコールなどの依存症を専門に扱う医師なら、詳しい治療のノウハウは持っているはずです。

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、中枢神経に作用するという点や、依存症状や離脱症状が、麻薬やアルコールの依存ととてもよく似ています。依存のメカニズムも酷似しています。
そうした依存症の治療実績が多くある医師は、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の依存症治療でも、とても頼りになるはずです。

睡眠サプリのランキングへ