不眠症を薬以外で克服する – 効果的な治療法はある?

不眠症は、薬以外で克服しなければいけません。

私たちは、病気の治療となると、どうしても「薬」や「手術」しかないと考えてしまいます。もちろん、これらの治療方法は絶対的に必要なものです。しかし、本来は薬で治すべきではない症状もあります。

医者の説明

不眠症の場合、睡眠薬では症状を治療することはできません。驚かれるかもしれませんが、不眠症は薬では治療できない病気なのです。では何のために睡眠薬を飲んでいるのか?

薬は、一時的に症状を抑えることができます。これは、対処療法というものです。睡眠は日中の生活に影響します。眠れなければ日中の仕事に悪影響が出るでしょうし、運転などの場合は命に関わります。
それだけに、私たちはすぐに眠れる睡眠薬を、安易に求めてしまいます。

しかし、本当に不眠症を克服するためには、生活習慣食生活の改善、ストレスへの対処、有酸素運動といった、基本的で地道な方法がどうしても必要不可欠です。

薬だけでは限界がある

不眠症の治療は、薬以外ですべきなのです。睡眠薬による治療が有効なのは、睡眠時間を固定させることくらいです。
例えば、毎日夜の3時になると眠くなる人がいたとします。この人が、いきなり22時に眠ることは、ほとんど不可能です。体内時計が固定されてしまっているからです。

そこで、睡眠薬を服用して1〜2週間、毎晩夜の22時に眠るようにします。そうすると、22時で就寝する習慣が固定され、体内時計を正常に戻すことができます。

重要なのは、睡眠薬は短期間で服用をやめなければいけないという事です。長期間服用すれば、当たり前ですが薬に対する依存性が形成されてしまいます。
こうなってしまっては、不眠症を治療するどころか睡眠薬がなければ眠れないという、不眠症の悪化が引き起こされてしまうだけです。

薬を使わない治療法とは

朝の充実感

治療法というと、特殊な機械を用いた難しい方法を想像する人が多いと思います。しかし、こと不眠症に関しての治療法は、実にシンプルです。

まず、必ず朝の早い時間に起床することです。それも、毎日必ず決まった時間にです。
これを実行していると、どうしても日中に眠くなってしまいます。早起きすれば眠気がやってくる、これは当然のことです。
しかし、昼寝をしてはいけません。昼寝をすれば、夜の時間に眠くはなりません。ですから、どうにかして我慢するのです。

そして、夜の時間はリラックスできる時間を設けた後、そのまま、なるべく早く布団に入ります。眠れなければ、眠くなるまで落ち着いて待ちます。
全く眠れない人なんて、まず居ません。明け方まで眠くならなければ、それまで待ちます。そして、どんなに遅く寝ても、朝は決まった時間に早く起きます。。

この一連の繰り替えしを、3ヶ月は続けてみてください。
きっと、すぐに夜の時間に眠くなり、驚くほど自然に眠ることができるようになります。

少々強引に聞こえるかもしれませんが、本当に夜の時間に眠くなるように体質を変えるのなら、体内時計を変えるしか方法はないのです。また、これに加えて、毎日の運動も欠かせません。
こうした生活を3ヶ月も続けていると、睡眠薬がどれほど必要なかった物なのかという事に気付かされます。

ただし、ほとんどの人は、この規則正しい生活を続けるくらいなら、安易に睡眠薬に頼ろうと考えてしまうようです。

本当に健康的な生活を手に入れたいのなら、健全な睡眠を抜きにはできません。
ですから、どうか睡眠薬に安易に頼らずに、継続して規則正しい生活を送る事を心がけてみてください。

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