マイスリーで情緒不安定に?副作用が不安を煽ることも

睡眠導入剤 マイスリーは非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる、比較的安全性の高い睡眠薬です。
薬が作用する時間もとても短く(3〜4時間程度)、次の日に薬が残りにくいというメリットもあります。

しかし、だからと言って副作用がないという訳ではありません。むしろ、安全なイメージが定着し過ぎてしまい、副作用が全くないものと思い込んでしまい、長期間の使用によるひどい離脱症状に悩む方も意外に多いのです。

また、マイスリーの成分と、作用する部位は、精神安定剤のそれとほとんど変わりません。その為、長期間服用していると、離脱症状情緒不安定など、精神的に不安定な状態を引き起こします。
過度な不安感を引き起こしたり、マイスリーをやめようとすると余計に眠れなくなるといった症状も、もちろんマイスリーの副作用のひとつです。

睡眠薬がないと眠れない

情緒不安定 – 副作用が不安を煽る

アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)では、興味深いデータを発表しています。

うつ病の増加

不眠症がうつ病をもたらすと主張されてきており、不眠症のための医薬品(睡眠薬など)が、うつ病を治療するのに寄与するかもしれないという仮説がある。
しかしながら、ゾルピデム(マイスリーの成分名)、ザレプロン(英語版)とエスゾピクロンに関する、アメリカ食品医薬品局(FDA)に提出された臨床試験のデータの解析は、これらの鎮静催眠剤は、偽薬を服用した場合に比べて、うつ病を発症するリスクを2倍にすることを明らかにした。

出典:「非ベンゾジアゼピン系 副作用(うつ病の増加) – Wikipedia」

この結論から、マイスリー(ゾルピデム)は、うつ病のような情緒不安定な状態を、悪化させる可能性があるということが分かります。
また、マイスリーの添付文章にも、効果・効能に関連する使用上の注意の中に「統合失調症、あるいは躁うつ病に伴う 不眠症には本剤の有効性は期待できない。」と記載されています。

マイスリーの長期間の使用は、向精神薬(マイスリーのように精神の高揚感を得られる薬)への依存度を高めます。同時に、不安やイライラなど、情緒不安定の症状や、うつ病の悪化の危険性があるのです。

こうした離脱症状は、あまり大きな問題になっていないようですが、確実にこのような副作用に悩む方は増えているように感じます。

もしあなたが、マイスリーなどの向精神薬を服用しており、情緒不安定がひどくなっているようでしたら、早めに薬の服用を卒業できるよう、担当の医師に相談することをお勧めします。

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