あなたも睡眠薬に依存している?依存度をチェック!
以前、アルコール依存症についての資料を読んでいた頃に、ふと目についた言葉がありました。
依存症の患者さんは、口を揃えてこう言うのだそうです。「私は依存症ではない」と。
睡眠薬に関しても、およそ似たような傾向があります。
依存症は、主に麻薬、アルコール、そして向精神剤(睡眠薬)においてみられる事の多い症状です。この他にも、薬物という意味ではタバコなども該当します。
これらの依存症は、睡眠薬における依存症とよく似た症状を伴います。あなたは、明日から睡眠薬がなくなっても、毎晩平気でいられるでしょうか?
答えが「いいえ」だとしたら、睡眠薬の依存症、またはその予備軍である可能性は大いにあります。
私の経験や、よくある依存症の症状を加味しながら、依存症のチェックリストを作成してみました。
あくまで私の経験に基づいている話ですので、全てが当てはまるとは言い切れませんが、参考までに確認してみてください。
睡眠薬依存のチェックリスト
依存のチェックをする前に、あなたが服用している睡眠薬が、どのような種類の睡眠薬なのかを知ると良いでしょう。依存しやすい睡眠薬として、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系など、向精神作用のある睡眠薬が挙げられます。
睡眠薬の一覧から、これらに該当するかどうかを確認してみてください。
それでは、以下が睡眠薬への依存度をチェックするリストです。
該当する項目が多いほど、依存傾向が強いと考えられます。
- 向精神薬作用のある睡眠薬を、2週間以上続けて服用している。
- 睡眠薬なしで、ぐっすり寝られる気がしない。
- どうしても眠れず、1日に定められた用量以上を服用したことがある。
- アルコールと睡眠薬を一緒に飲んだことがある。
- 睡眠薬を飲むと、不安感や緊張感が和らぐ気がする。
- 日中に不安やイライラを感じることが多くなった。
- 睡眠薬がないと、夜の時間に動悸や強い不安を感じる。
- 常に睡眠薬を切らさないようにしている。
- 最初の頃より、睡眠薬の服用量が増えてきている。
- 徐々に睡眠薬が効かなくなっているような気がする。
- 服用する睡眠薬の種類が増えている。
- できればやめたいと考えているのに、やめることができない。
- 嫌なことがあると、睡眠薬に頼りたくなる。
- 夜、眠れない事が不安である。
また、複数に該当するという方は、さらに注意が必要です。
そもそも、こうした睡眠薬は、短期間で服用をやめる事が本来の使用方法です。
①2週間以上服用し続けていて、②やめようとしてもやめられない、という方は、すでに依存性が形成されている可能性は高いと考えられます。
「依存性がない」という意見
現在の睡眠薬には、依存性がないと主張する医師もおられます。
私自身、そうした言葉を信じて睡眠薬を服用し始めた患者です。
残念ながら、現在主流の睡眠薬である、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系、またそれ以外の睡眠薬に、向精神薬と同等の依存性があるという事は、すでに明らかにされている事実です。
長期間に渡って睡眠薬を服用しており、やめたいのにやめられないという場合は、問題であると考えるのが普通です。