睡眠薬との飲み合わせで、特に気をつけたいもの
睡眠薬とアルコールとの飲み合わせは、睡眠薬の持つ効果を増幅させる働きがあります。これは、睡眠薬を服用している方なら皆さんご存知のことでしょう。
しかし、その他にも睡眠薬と一緒に併用してはいけない薬や、飲み合わせに注意しないといけないものもあります。
そこで、睡眠薬との飲み合わせに注意が必要なものについて、解説したいと思います。
コレは睡眠薬との飲み合わせに注意!
睡眠薬は、その成分によって色々な種類に分けられています。そして、その成分によって、飲み合わせに注意しなければいけないものも違ってきます。
例えば、以下のようなものは睡眠薬との飲み合わせに注意するように言われることがあります。
- グレープフルーツ(ジュース)
- 胃腸薬
- 抗真菌薬
- 風邪薬
グレープフルーツ(ジュース)
グレープフルーツに含まれているフラボノイドは、トリアゾラムの睡眠薬と併用することにより、作用が強められることが分かっています。
胃腸薬
胃腸薬に含まれることがあるシメチジンは、トリアゾラムの睡眠薬と服用すると、作用が強められることが分かっています。
抗真菌薬
抗真菌薬に含まれている、フルコナゾールやイトラコナゾールといった成分は、睡眠薬の血中濃度を高め、作用が強められる危険性があります。
風邪薬
風邪薬や咳止めに含まれる抗ヒスタミン薬は、眠気を促す作用があります。睡眠薬と併用すると、稀(まれ)に眠気が強くなることが考えられます。
これらはあくまで一例で、これら以外にも睡眠薬との飲み合わせによっては睡眠薬の作用を強めてしまう薬がありますから注意しましょう。
睡眠薬を処方してもらう時には
睡眠薬を処方された時や睡眠薬を服用している時期に他の薬を処方された時は、必ずお医者さんまたは薬剤師さんに、飲み合わせについてしっかり確認しましょう。
かかっている科が複数あっても、一つの病院で処方されている場合は一つの薬局で薬を出してもらうでしょうから、飲み合わせの良くない薬がないように、薬剤師さんが管理してくれるでしょう。
しかし、複数の病院を受診している場合は注意が必要です。一つの薬局で薬を出してもらっていれば、薬剤師さんが管理してくれるでしょうが、異なる薬局で薬を出してもらっていると、薬剤師さんにも分からないからです。
そのためにあるのがお薬手帳です。この手帳に、処方してもらった薬をしっかり記録してもらっておけば、薬を処方してもらう際、飲み合わせに問題がある薬の処方を避けることができるのです。
どのような薬でも言えることですが、思いもよらなかった危険な副作用が現れることがあります。
薬が処方されたら、飲み合わせだけでなく疑問に思ったことは何でも、病院を受診した際や薬剤師に問い合わせてみるようにしましょう。