睡眠薬が脳にあたえる影響とは

脳に悪影響

ひと昔前、睡眠薬と言えば、「一度に大量に飲むと死に至る」と言われるほど、非常に危険性の高いものでした。
当時の睡眠薬は、脳全体の働きを抑制させるほどの効果があったのです。

では、今使われている睡眠薬はどうでしょうか?脳への影響はないのでしょうか?

今と昔では作用する場所が違う

今から30~40年位前によく使用されていた睡眠薬は、脳全体に作用していました。
そのため、大量に飲み過ぎると、脳全体の機能を停止させてしまうほど強い効果があったのです。特に、当時の睡眠薬は呼吸や感覚を司る中枢神経にまで作用していたため、大量摂取でたやすく死に至るほどでした。

一方、近年よく使用されているベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、脳の中枢神経の中でも情動中枢とも呼ばれる、感情に影響を及ぼす神経のみに作用します。そうして、脳が覚醒するのを防ぎ、睡眠を促すのです。

では最近発売された睡眠薬なら、一度にたくさん服用しても大丈夫でしょうか?

睡眠薬の大量服用は

いいえ、決してそういう訳ではありません。

確かに、以前の睡眠薬と比較すると、ベンゾジアゼピン系など現在主流の睡眠薬には、あまり強い依存性がありません。それでも、大量の睡眠薬を長い期間服用すれば、必ずと言っていいほど依存症は現れます。
また、大量に摂取することで、思いもよらない副作用が現れるかもしれません。

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睡眠薬に限らず、どれだけ安全と言われる薬でも、使い方によっては症状を深刻にしてしまったり、別の病気を引き起こす原因となります。
睡眠薬を過度に恐れる必要はありませんが、脳に影響を与える薬なのですから、誤った使い方をすれば、それなりに危険性もあるのです。
こういったことを十分理解し、注意して使うようにしましょう。

睡眠薬の長期間服用は

睡眠薬というのは、元来、長期間使用するものではありません。
連続して使用する期間は、長くても1ヶ月くらいに考えておきましょう。

それでも睡眠の質が改善されないのなら、他に何かしらの原因が隠れている可能性もあります。
早めに病院で診察を受けましょう。通院していて長期に亘って睡眠薬が処方されている場合は、早めに担当の医師に相談するのが良いでしょう。

また、なるべくなら、睡眠薬に頼らずに眠れる努力もした方が良いでしょう。詳しくは下記の記事をご参照ください。

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