寝る前のパソコンが眠れない、本当の原因

心療内科や精神科などでも、不眠症の方には、なるべく就寝前にパソコンを使用しないようにと注意されます。スマートフォンや携帯電話の使用も、なるべく控えるようにと言われるはずです。

一体どうしてでしょうか?

良く言われることに、ディスプレイから発せられる青色光が挙げられます。夜の時間に、脳を覚醒に導く青色光が目から入ることによって、夜の時間を昼間と認識してしまうのです。
これによって、体内時計が狂ってしまい、昼夜逆転の生活を助長してしまうというわけです。

しかし、現代の社会では、もっと深刻な状況が起きています。それは、パソコンやスマートフォンが引き起こす、情報過多という状況です。

情報過多

寝る前のパソコンで眠れない、本当の理由

不眠の原因として、最も多いのは何でしょうか?
色々と考えられるでしょうが、多くの人が口にするのはストレスでしょう。

人は、常に悩みやストレスを抱えているものです。人間関係や明日の仕事のこと。進学やお金の不安、将来の自分がどうなってしまうのか..

誰にでも、少なからずこうした不安はあります。夜の時間というのは、人は本能的に警戒心を高め、不安を増殖させてしまいます。
人間は昔から、夜の時間は生命の危機にさらされやすい状況であったためであると考えられています。

こんな時に、パソコンやスマートフォンで情報を眺めていると、ただひたすら不安を深堀りし、悩みを増殖させていくのです。

心配を増殖させる「情報過多」

不安を解消させようと思い、インターネットに溢れている情報に触れることは、ほとんど逆効果です。
あなたが求めている情報は、ほとんどインターネットには転がっていません。

あなたの人生は、あなたが生きてきたものであって、全く同じ状況に身を置く人はいないからです。インターネットに書かれている情報は、ほとんどが専門家でもない誰かが書いた情報です。

悩みを解消しようとして、布団の中でスマートフォンを開いてみても、そこには同じような悩みを持つ多くの人達が、同じような悩みを好き勝手に書き込み、余計に不安を高め合っているのです。

解決法と称される情報は、どれも役に立たない物ばかりです。
しかし、不眠症に悩む多くの人達は、元々神経質で考え過ぎてしまう傾向にあり、「これも試した方がいいかもしれない」「もっと良い情報があるのではないか」「このブログも、ニュースも全部読んでしまおう..」と、まさに頭の中が情報過多になってしまっているのです。

時間を決めて、何があっても「夜は閉じる」

こうならないためにも、夜の時間はパソコンを閉じる。携帯電話やスマートフォンは、音がならないようにして、手元には置かない習慣を実践するようにしましょう。

今はまだ読んでいる途中だから、このニュース記事だけは読んでしまってから、、とはしません。
夜の9時以降は決してパソコンを見ないと決めたのなら、どんなに途中でもパソコンの電源を切ります。

本当に必要な情報は、ほとんどの場合インターネットにはありません。もし、あなたが不眠症に悩んでいるのなら、一番良い方法は不眠症の専門のお医者さんに診てもらうことなのです。

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