全く眠れない – 不眠の原因と改善方法とは
多少寝つきが悪い程度なら、次の日はちょっとくらい身体が怠くてもなんとかやり過ごせます。
しかし、中には1日が終わって床についても、ほとんど全く眠れないという、酷い不眠に悩む方もいます。
「全く眠れない不眠」改善できる?
最近では、不眠症という言葉を頻繁に聞きます。
よくよく症状を聞いてみると、いくら眠れないとは言っても、4〜5時間は寝ているのが普通です。
自慢ではありませんが、私が本当に不眠に悩んでいた頃の「眠れない」は、布団に入ってから朝仕事に行くまでの間、眠れていたのはほんの数十分です。その数十分でさえ、非常に浅い眠りで、起きているのか眠っているのか曖昧なくらいです。
一瞬夢を見てはすぐに目が覚め、とても心地の悪い眠り方です。もちろん疲労なんてとれるわけがありません。
そのまま仕事に行かなければいけない.. まるで、拷問のような気分でした。
人に相談してみても、横になって目をつぶっていれば大丈夫と言われた事があります。全然大丈夫ではありません。
仕事中は5分でもトイレの中で眠れないか?そんな事を考えます。身体は極端に疲労し、なにをしようにも力が入りません。
胃腸は1日中ムカムカし、食欲も全く出ません。感情は、いらいらしたり、不安や絶望の波が繰り返しあらわれます。
仕事での考え事・判断などまともにできませんから、大きな仕事がこないようにと祈るばかりでした。
それでも、その日の夜になるとまた眠れないのですから、これほどの苦痛はそうそうないと思います。
あなたの眠れない原因は?
あなたの「全く眠れない」はどの程度でしょうか?そして、あなたは自分の不眠症の原因をご存知ですか?
私が体験した不眠の場合、原因はストレスにあります。はじめこそ、いつもより寝つきが悪い程度で済まされていましたが、その事が仕事や日中の活動に影響を及ぼし始めると、不眠症はより酷くなっていきます。
上記の体験を読んでも分かると思いますが、不眠症自体が体調や心理の状態を不安定にし、恐怖や不安(ストレス)を大きくしていくのです。この連鎖を断ち切るために、私がとった方法は、睡眠薬です。他に頼るべき方法は考えられませんでした。
全く眠れない時の改善法
睡眠薬にも、いくつかの種類があります。布団に入ってもなかなか寝付けないという症状には、ほとんどの場合、比較的軽めの睡眠導入剤が処方されます。
これは、服用してから数時間しか効き目がありませんので、とにかく寝つきを良くしたいという人にとっては便利なものです。
ただし、本当にストレスがひどい時など、全く効き目が感じられないこともあります。
そもそも、睡眠薬は精神安定剤ではありません。成分はほとんど同じような物ですが、睡眠薬を不安(ストレス)の抑制に用いたりしていると、睡眠薬依存から抜け出せなくなってしまいます。
睡眠薬を服用するなら、短期間の使用で中止できるように、服用する前にしっかりと医師と話し合うことです。
全く眠れないような不眠症の場合、背景にはうつ病などの、精神疾患が潜んでいる場合はよくあります。原因さえ見誤らなければ、治療はうまくいくはずです。
精神的な疾患が背景にある場合、不眠治療と同時に、そちらの治療も進めるようにします。
原因を見誤ってしまうと、治療自体が的外れとなってしまい、睡眠薬の過剰服用など、思わぬ状況の悪化を招くこともあります。この点は、よく注意しておきましょう。
医師に任せっきりになるのではなく、自ら不眠症を克服するという意識も大切です。