一番効く、強い睡眠薬はどれ?効果がある睡眠薬とは

睡眠薬の効果

睡眠薬と一言で言っても、その種類は本当に様々です。
実際にいくつかの種類を試してみた方なら、それぞれの種類によって、得られる効果にかなりの違いがあるということに気づくでしょう。

一般的に、強い、つまり、よく効く(効果の得られやすい)睡眠薬は、当然それなりに副作用が強く出ます。
睡眠薬を服用しても満足に眠れない、辛い思いをしている方は、とかく効果の強く出る睡眠薬を求めたり、薬の量を増やすという方法に頼ってしまいがちですが、それぞれの薬の特徴を知って、うまく付き合うことが大切です。

強い睡眠薬・一番効くものは?

ぐっすり眠る女性

一般的に、効果が得られやすいと言われている順に並べると、以下のようになります。

  1. バルビツール酸系睡眠薬
  2. ベンゾジアゼピン系睡眠薬
  3. 非ベンゾジアゼピン系睡眠薬
  4. メラトニン受容体作動薬
  5. オレキシン受容体拮抗薬
ただし、上記はあくまで一般的に効果が強いと考えられている睡眠薬を、上から順番に並べただけです。

実際に、睡眠薬を服用してどの程度効くのか?というのは、個人個人で違います。中には、ベンゾジアゼピン系の睡眠薬よりも、非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬の方が「とてもよく効く」という方もいるでしょう。

では、それぞれの睡眠薬について、大まかに説明していきます。

1.バルビツール酸系睡眠薬

バルビツール酸系の睡眠薬は、脳全体に麻酔をかけるように、強い鎮静効果が得られる睡眠薬です。
しかし、副作用のリスクが高過ぎるとして、現在ではほとんど使われていません。

耐性の形成が早く、依存性が高い。作用量と致死量が近い。特にバルビツール酸系過量服薬は致死的になる場合がある。

出典:Wikipedia「バルビツール酸系 – 副作用」

依存性が高く、少し過剰に摂取するだけでも死に至る危険性が高いので、この薬の使用に際しては十分な注意が必要です。

2.ベンゾジアゼピン系睡眠薬

ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、長時間作用するものや、即効性の高い物、鎮静効果の高いものなど、様々な商品(医薬品)が販売されています。
バルビツール酸系の睡眠薬と比較すると、副作用の危険性は飛躍的に下がっていますが、長期の使用による依存症や離脱症状が相次いでいるという報告があります。

3.非ベンゾジアゼピン系睡眠薬

非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬は、即効性が高く次の日に残りにくいというメリットがあります。現在では、初めて睡眠薬を服用される方によく処方される「マイスリー」など、広く浸透している睡眠薬です。
ベンゾジアゼピン系の睡眠薬と同等の効果が見込めるにも関わらず、副作用を抑えた薬が、非ベンゾジアゼピン系を考えると良いでしょう。

4.メラトニン作動薬/5.オレキシン受容体拮抗薬

これら2つの睡眠薬は、最近発売されたばかりの睡眠薬です。
即効性や強い催眠作用は期待できませんが、その分安全性が高い睡眠薬と考えて良いでしょう。他の睡眠薬とは作用するメカニズムが全く異なり、人によって感じる効果もそれぞれです。

睡眠薬とうまく付き合うには

朝の無気力感

このように睡眠薬には様々な種類があり、その強さ(効果)には違いがあります。また、不眠の程度や「合う」「合わない」によって、効果の感じ方も全く異なります。

まずは、自分の不眠の症状が「寝つきが悪い」のか、「中途覚醒」なのか、「明け方に目が覚める」のか、具体的な症状を洗い出し、次にその症状に合う睡眠薬はどれなのか?というふうに考えるのが良いでしょう。
寝つきが悪い症状に対しては、即効性が強いタイプのものがよく効き、持続時間が長いものを使用する必要はありません。
また、寝つきが良くても、明け方に目が覚めるようなタイプの不眠には、即効性が強い睡眠薬は不要です。その代わりに、持続時間が明け方近くまで持つ薬が必要となります。

効果が得られないからと言って、単純に強い睡眠薬よく効く睡眠薬に変更するというのは、あまりおすすめできません。
それぞれの睡眠薬が持つ特徴は、以下の記事に一覧で説明していますので、ぜひ参考にしてみてください。

また、不眠症で悩んでいる方の場合、根本的な原因が解消されなければ、いくら睡眠薬を服用しても効果を実感しづらいという場合があります。
睡眠薬に頼りきりになる前に、不眠症の根本的な原因を見つけ、それを解消するようにしましょう。

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