眠りが浅いのはお酒のせい – アルコールで睡眠は浅くなる

眠りが浅いことで悩んでいるのなら、まず、夜の飲酒は控えるべきです。
お酒を飲んだほうが眠れる、と主張したい気持ちはよく分かります。確かに、アルコールには、気分を鎮静させる効果があります。
しかし、これは眠りはじめのごく限られた時間だけ功を奏します。

基本的には、アルコールは睡眠の質を下げます。眠りを浅くし、早朝に覚醒しやすくなる。そして、ご存知のように体内に毒素を作り出し、朝の体調をすこぶる悪くします。

アルコール

アルコールは睡眠が浅くなる

今更、そんなことは言われなくてもよく分かっていると言われそうです。
しかし、ほんの少し前までは、「眠れないならお酒を飲めばいい」と本気で考えている人たちが沢山いたのです。

私の家族や知り合いにも、「今日は早く寝たいから一杯やるか」などと言う人がいます。最初にも書いたように、寝入るまでの時間が、アルコールによって早まるのは確かです。
ただし、これはあくまでも、アルコールが麻薬や睡眠薬と同様に、中枢神経を麻痺させる効果があるからです。

言ってみれば、脳全体に麻酔をかけていることと、さして変わりません。

「まあ、それでも眠れるんならいいんじゃない」と考えるかもしれません。
寝入りはよくなると言いましたが、睡眠の質は極端に低下します。

特に、中途覚醒(寝ている途中に何度も目が覚める)の割合は大幅に増えていきます。例えあなたが意識していなくても、利尿作用や「いびき」が頻繁にあらわれることによって、脳は熟睡を妨げられます。

アルコールは睡眠の助けにはならない。鎮静効果があるので寝つきは良くなるが、睡眠の質に害を及ぼす。それはアルコールによって得られるメリットをはるかに上回る。
アルコールが体内に入ると、爽快な気分で目覚めるのに必要な熟睡時間が減り、夜中に目が覚めやすくなり、いびきをかいたり他の呼吸問題が出てきたりする。

出展:「最高の快眠が得られる方法 – ローレンス・J・エプスタイン、スティーヴン・マードン著」

そういうわけで、お酒で眠ることは、百害あって一利なしと言っても過言ではありません。
ここでは詳しく説明しませんが、お酒で睡眠を得る行為は、アルコール依存症の危険性を高めることにもなります。

お酒に頼って眠っていると、自分の力で自然に眠ることさえ困難になってしまうのです。これでは、睡眠薬に依存することと、さして変わらない状況です。

サブコンテンツ

おすすめの記事