睡眠薬と悪夢の関係 – 悪夢を見ないで済む方法

見たくもない夢、恐ろしい夢を見て夜中に目が覚めてしまう。
悪夢によって深夜や早朝の睡眠が妨げられてしまうと、睡眠時間が短くなるだけではなく、精神的にも疲労感が増してしまいます。

睡眠は、本来は脳の休息を促すためのものです。
何度も夢を見る。特に、悪夢を見て目が覚めるということは、その後長時間にわたって脳を覚醒させてしまいます。
せっかく心身を休息させるための時間が、悪夢によって台無しになってしまうのです。

睡眠薬と悪夢の関係

悪夢を見る

中には、悪夢を見ないように(深い睡眠を得る為に)睡眠薬を処方してもらっているという方もいるのではないでしょうか。
何度も夢を見てしまうということは、睡眠が浅い証拠です。眠りが深くなれば、確かに悪夢を見なくなる可能性は高くなります。

しかし、実際に睡眠薬を服用してみても、悪夢が一向に治らない。もしくは、もっと酷くなってしまったという方もいます。

インターネットの掲示板などを見ていると、以下のような書き込みを見かける事もあります。

いま睡眠薬を三種類飲んでるんですが、悪夢を見たり、早朝覚醒したりとあまり効果がないように思えます。 しかも睡眠薬は強い薬なので、かえって身体に悪い気がして、只今断薬中です。
夜中に何度か起きて夢も結構みます。
どちらがいいのかわかりません。。

引用:「Yahoo!掲示板

睡眠薬は、確かに寝つきを良くするためには効果的に働いてくれます。しかし、「悪夢を何度も見る」ということは、単純に眠りが浅いだけとは限らないのです。

何度も悪夢を見てしまう理由..

精神医学では、悪夢を見るということは、その人自身が抱える「ストレス」を浄化させる作用があると考えられています。
何度も繰り返し悪夢を見てしまう理由は、精神的に不安定な状況。または、うつ病などの疾患を抱えている可能性が高いとも言えるのです。

それに加え、「眠りが浅い」という状況が加われば、更に悪夢を見る要因が強くなります。
ストレスを感じると、人間の睡眠は必然的に浅くなるということは、既に明らかになっている事実です。
精神的な疲労が高まれば、何度も悪夢を見てしまうのは当然の原理であると考えられます。

実は、このような時に睡眠薬を服用することは、危険な側面も持ち合わせています。

睡眠薬で「余計に悪夢を見る」?

睡眠薬は、単純に睡眠を促すための薬と思われがちです。しかし、睡眠薬には、もうひとつの効果・効能も持ち合わせています。
それは、気持ちを高揚させたり、気分を良くする効果です。

現在主流の睡眠薬の成分は、ベンゾジアゼピン系、非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる種類ですが、これらは、抗うつ剤精神安定剤の持つ作用と変わりありません。
ストレスや気分の落ち込みがある状態で睡眠薬の服用を続けていると、これを止めること自体が難しくなってしまうのです。

眠る前は、一番気分が沈みがちになる時間です。睡眠薬は、ある意味ではそれを助けてくれる側面があります。
しかし、睡眠薬でうつ病自体が治るわけではありません。むしろ、長期間睡眠薬を続けていると、依存症や離脱症状を引き起こしてしまい、余計に気分が沈みがちになってしまいます。

睡眠薬のリスク

悪夢が訴えているのは

悪夢は、あなたに「心の状態」を知らせるサインでもあるのです。
悪夢ばかりを見てしまということは、もしかすると、今あなたの心は弱っている状態なのかもしれません。

悪夢が訴えるシグナルを無視してはいけません。それは、もしかすると今あなたの心の状態を改善する、必要な時期だと教えてくれているのかもしれません。
睡眠薬は、あくまでも一時的に寝つきを良くするための効果はあります。しかし、それ自体が悪夢の根本原因を解消してくれるということは、あまり期待しない方が良いでしょう。

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