朝ごはんに「バナナと牛乳」で快眠に効果的?
睡眠には、体内時計が深く関係していることはご存知の方も多いと思います。もうひとつ、「腹時計」も大切な要素となっているのを知っていましたか?
朝食を食べることで目覚めることで、「腹時計」は目覚めます。食事をとった時刻を約48時間ほど記憶しているということもわかっています。
朝ご飯をしっかり摂ることで、腹時計を目覚めさせ、3度の食事を決まった時間にとるようにすることで、体内時計が整えられるのです。
では、良い睡眠のためには、朝ごはんにどんなものを食べると良いのでしょうか?
快眠できる、おすすめの朝ごはんは?
夜ぐっすり眠るために、朝食で取り入れたいのが、「トリプトファン」を多く含んだ食材です。トリプトファンは、脳内物質セロトニンの原料となります。
このトリプトファン、体内では作り出すことができないため、食事からとる必要があります。夜にはこのセロトニンが、眠りを誘うホルモン「メラトニン」に合成され、ぐっすり眠りにつくことができるのです。
そこで、朝ごはんにはトリプトファンを多く含む食材をとることがポイントとなります。トリプトファンが豊富な食材の代表が、チーズと牛乳です。他には、ヨーグルトやバター、卵、魚や肉類、豆類やナッツなどがあります。
朝はバタバタと忙しく、食事の用意をする余裕がないという人もいますよね。
そんな人におすすめなのは、バナナと牛乳をジューサーにかけるだけでできる「バナナジュース」です。もちろん、そのまま食べても効果は変わりません。
バナナにもトリプトファンが含まれていますが、それ以外にも、ビタミンなどの栄養素が豊富に含まれた優良食品です。バナナと牛乳で作るバナナジュースは、そういった意味でバランスのとれたおすすめの朝食というわけです。
他にも、季節のフルーツなどビタミンCが豊富なものを一緒に食べると、更に良いでしょう。
ビタミンCは、免疫力を下げる原因となるストレスに対抗する力があります。もし、レモンなどの柑橘類があれば、バナナジュースに絞って入れるといいですね。快眠の妨げとなるストレスを対策する面でも、優れた朝食になります。
ただ、あまり消化吸収の良すぎるものばかりを摂ると、脳への血糖値を長く最適な状態で維持できなくなります。
できれば、時間に余裕のある朝などは、パンやパスタ・全粒粉のシリアルなど、複合炭水化物をベースにした、噛みごたえのある朝食をとるよう心がけてください。