熟睡感を得る4つのポイント – 朝からやる気モードに!
睡眠時間は同じなのに、翌朝目覚めた時に「熟睡感」がある時と、まだ眠り足りないと感じる時。この違いは一体なぜ生じてしまうのでしょうか。
ぐっすり眠れた翌朝は、朝から調子が良いものです。しかし、目覚めがすっきりしない朝は、身体もだるくて朝からやる気が出ませんよね。どのようにしたらぐっすり眠れたという「熟睡感」を得られるのでしょうか?
熟睡できる4つのポイント
朝目覚めた時に、「ぐっすり眠れた」という熟睡感を得るためには、眠り始めの睡眠がとても重要です。
睡眠には、レム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)があります。人の眠りは、一晩のうちにノンレム睡眠とレム睡眠が交互に繰り返されています。
そして、その中でも最も深い睡眠が、最初に訪れるノンレム睡眠になります。この最初のノンレム睡眠は、人によって違いはありますが、だいたい眠り初めの2~3時間に集中して現れます。
その後は、除々に睡眠の深さが浅くなっていくのです。
ですので、熟睡感を得るためには、眠り始めの2~3時間のノンレム睡眠時に、深い睡眠がしっかりととれていることが重要になります。
では、そのためにはどのようなことに注意したら良いのか、ポイントをまとめてみました。
- 毎朝しっかり朝日を浴びる
- 日中は活動的に過ごす
- 夜は暗めの明かりでリラックスして過ごす
- 起床時間、就寝時間を毎日、できるだけ一定にする
最近ぐっすり眠れていないという方は、是非この4つのポイントを、徹底して実践されてみてください。
いずれも、質の高い睡眠を得るためには、最も基本的なことです。しかし、案外守れていない人が多いのも事実なのです。
熟睡できると、朝から「やる気モード」になれる!
熟睡できた翌朝は、朝からなんだかやる気が湧いてくるような気がします。それは、「熟睡」が心身へもたらす影響が関係しています。
人は、熟睡することでポジティブな気持ちになれます。その理由は、熟睡がもたらす究極の効果、「自律神経の調整」にあります。
自律神経は、本人の意思とは関係なく、身体の機能を調整する神経です。その働きは、交感神経と副交感神経という、二つの異なる神経のバランスによって調整されています。
「交感神経」は、心身に適度な緊張状態を作って、活動的な気分にしてくれます。いわば、「やる気モード」を作り出す神経です。
一方、「副交感神経」は、興奮したり緊張したときの心を鎮め、いわば、「リラックスモード」にしてくれる神経です。
この正反対の作用を持つ自律神経は、機械のオン・オフのスイッチのように、うまく切り替わることで、私たちの心身の調子を整えているのです。
自律神経の働きと睡眠は、密接に関係しています。
特にノンレム睡眠中には、副交感神経の働きが亢進します。十分なノンレム睡眠を確保することで、その後の交感神経も、活発に働き始めることができます。
そうすると、朝には心身のすべてがリセットされ、起きてすぐ「やる気モード」がオンになるのです。これこそが、熟睡のもたらすポジティブ効果なのです。