「過眠症」は、薬やサプリメントで治せる?
過眠症は、日中の睡眠時間が10時間以上と長時間になったり、本来眠くなるはずのない昼間の時間に異様な眠気を感じてしまう症状です。
仕事や家事、本来やるべきこと(やりたいこと)が全くできず、生活に充実感が得られませんから、当人にとっては本当に辛い症状でしょう。
しかし、それとは全く相反するように、周りからは「怠けている」「だらしがない」などと見られてしまい、辛く苦しい思いをすることも少なくありません。
過眠症は薬やサプリメントで治せる?
過眠症の原因は、精神的な状態が起因することが多いようです。特に、背景にうつ病、またはプチうつ、隠れうつと言われるような、うつ病の初期症状を伴うことが多くあります。
睡眠障害とうつ病は、密接に関係しています。不眠症からうつ病を発症し、過眠症などの症状を伴うこともあれば、その逆に、軽度のうつ病から不眠症や過眠症へと発展する場合もあります。
この原因を見極めることは難しいですが、睡眠障害とうつ病が相互に作用する(悪化させる)ということは頭に留めておきましょう。
過眠症を診療してくれる科は
先ほども書いたように、過眠症は精神の状態が起因します。ですから、心療内科や精神科、神経科が該当する診療科となります。
病院へ行くと精神安定剤や抗うつ剤を処方されることが多いようです。人によっては、こうした薬が非常に効果的に作用することがありますが、残念ながら裏目に出る(症状が悪化する)ケースもあります。
睡眠についての専門的な知識を持つ、睡眠外来の診療科を持つ病院を受診することが理想的です。睡眠外来はまだまだ多くはありませんが、なるべく、睡眠についての知識のある医師に診てもらいましょう。
サプリメントで効果的なもの
過眠症やうつ病の症状が軽度の場合、サプリメントなどで対策をしてみるのも良いでしょう。
過眠症の場合、体内時計を整え、憂うつ感を解消する作用のある脳内物質セロトニンの分泌を促すサプリメントが効果的です。
脳内セロトニンが関与する生理機能は多岐にわたる。
生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能と、気分障害・統合失調症・薬物依存などの病態に関与しているほか、ドーパミンやノルアドレナリンなどの感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがある。ホルモンとしても働き、消化器系や気分、睡眠覚醒周期、心血管系、痛みの認知、食欲などを制御している。
出典:Wikipedia「セロトニン – 生合成と体内での働き」
セロトニンが分泌されれば、朝の脳の覚醒を促し、日中の気分を快活に保つことができます。また、セロトニンから合成される睡眠ホルモンメラトニンは、夜の時間の睡眠を、質の高いものにしてくれます。
セロトニンを増やすには
セロトニンは、日頃から朝型の生活を心がけ、適度な運動などにより、生活習慣を健全な状態に保つことで分泌を促進させることができます。
また、セロトニンの直接の材料となる必須アミノ酸のトリプトファンを摂取することもおすすめです。
この時、トリプトファンだけでなく、トリプトファンとともにセロトニンの合成を促すビタミンBや様々なアミノ酸も摂取することも重要です。
最近では、必要な栄養成分が含まれた日本製のサプリメントもあります。副作用の心配もなく、日本製なら安全で安心ですのでおすすめです。