寝不足の対策と解消 – 疲労感やだるさに悩まないために

皆さんは、毎日充分な睡眠時間を確保できていますか?昨今、日本人の睡眠時間は徐々に減少していることをご存じでしょうか。

日本人の平均睡眠時間は世界的に見てもっとも短く、男性で約7時間33分、女性で約7時間52分になるというデータがあります。

時計

睡眠時間の減少の原因は様々です。長時間労働や慢性的なストレスによる不眠。女性であれば、家事や育児などに追われ、男性よりも平均睡眠時間は少なくなっていることが分かります。

生活の中で、スマートフォンやPCなどをついつい長時間使ってしまったり、就寝の直前まで強い光を浴びていることが、睡眠を阻害する原因となるということも挙げられます。
その他にも、カフェインの含まれている飲み物を就寝前に飲んでしまい、脳が覚醒してしまうということも、睡眠を阻害する原因のひとつと考えられます。

このように、現代では「寝不足」を招く要因が数多く存在しています。寝不足によって、体にはどのような不調が起こるのでしょうか。

寝不足の問題は深刻!

寝不足には、さまざまな問題が生じます。まずは、集中力や思考力、そして判断力の欠如です。
ぼーっとして些細なミスを何度も繰り返したり、物忘れが激しくなったり、考え事がうまくまとまらず、正しい判断ができなくなります。

寝不足によって起こる問題

  • 集中力の欠如
  • 判断力や思考力の低下
  • 物忘れが多くなる
  • 些細なミスが多くなる
こうした症状は、皆さんも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

これだけではなく、ホルモンバランスが崩れることによって肌荒れが起きたり、神経のバランスが崩れることによって、肥満などの、あらゆる生活習慣病にもかかりやすくなります。
口臭がひどくなるというケースもあり、自らの美容や対人関係にも影響を及ぼします。

また、感情面にも深刻な影響を及ぼすことも分かっています。寝不足の状態では、些細なことでイライラするようになったり、不安感が生じてきて臆病になるなど、ネガティブな思考に陥りやすくなります。
心の負担が増え、寝不足と「うつ病」には強い相関関係があるということも、明らかな事実です

眠れない

うつ病の初期症状として、不眠は重要なサインです。睡眠時間が短いうえに眠りが浅く、覚醒しやすいというのが、典型的なうつ病による不眠の症状です。
(省略)
更に不眠症の人はそうでない人の2~3倍もうつ病になる可能性が高いと言われます。このように、うつ病と不眠症は切っても切れない関係にあるのです。

引用:「不眠とうつ」湧永製薬株式会社

なおかつ、もっとも恐ろしい点は、寝不足は大きな病気を誘発することです。日本人に多い成人病なども、寝不足で発病率が高くなります。
世界中の研究データを参照しても、寝不足は万病の元という位置づけなのです。

寝不足を解消するためには

寝不足を解消し、健康的な送るためには、睡眠時間を最低7時間〜8時間程度確保することが最も大切です。

それから、まずは意識的に体内時計を整えることが必要になります。特に、現代人は照明器具や様々なディスプレイなど、人口光の影響もあり、本来の体内時計から大きくずれてしまっている割合が多いのです。
驚くべきことに、人間の体は、前日の夜の時点で次の日の起床時間を決めています。体内時計がずれてしまっていては、せっかく朝起きてもスッキリとした目覚めを得られません。
体内時計を規則正しい生活リズムに整え、朝は自然に目が覚め、夜に眠くなるリズムを作ることが大切です。

とは言え、生活パターンは人それぞれです。自分なりに、生活に合わせて体内時計を調整していくことが必要となります。

次に、睡眠中に深く良質な睡眠ができるように準備を整えておくことも重要です。短い睡眠でも、深く良質な睡眠が取れていれば、回復も早くなってきます。
眠りを妨げるようなものがあっては、当然、眠りには集中できません。快適な眠りのためには、室温や室内光の調整や、騒音などに悩まされない静かな環境を用意しておくことが必要になります。

食事は睡眠の3時間前までには済ませ、なるべくストレスを感じないようにリラックスして眠りましょう。

『寝不足は万病の元』を念頭に置いて、無理せず睡眠不足を解消していきましょう。

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