睡眠導入剤が「脳に与える影響」とは

睡眠導入剤の副作用の中には、脳に影響を与えるものが少なからずあるようです。
薬の副作用というものは、長い時間がかかって、多くの人が服用した上で明らかになるということがよくあります。

特に、睡眠導入剤のような薬は、神経(主に感情を作用する部分など)に働きかけます。現時点では、多くの医師や薬剤師は「副作用などないから大丈夫」と言うことがあります。
しかし、実際には世界中で様々な副作用が報告されているのです。

睡眠導入剤が脳に与える影響

睡眠導入剤の乱用

以前、睡眠導入剤の乱用の問題について紹介しました。日本では、一般的に処方されている「マイスリー」という睡眠導入剤が、日本では乱用されている薬物の第5位に入っています。

乱用というのは、本来の治療目的・医師の指示とは異なる使い方をする事を意味しています。例えば、1錠しか服用してはいけない薬を、勝手に2錠に増やすこと。お酒と一緒に飲んではいけないのに、効果を増幅させるためにあえてお酒と一緒に服用する。これらも、乱用のひとつと考えられます。

また、医師からの処方されるべき睡眠導入剤を、インターネットで海外から仕入れたり、友人や家族からもらう。これも法律に違反した乱用です。

なぜ、安全で依存性がないと言われている薬が、日本で最も乱用される薬として、5本の指に入るのでしょうか。
睡眠導入剤は、作用時間が異なるというだけで、基本的には睡眠薬と同じ成分からできています。向精神薬という括りに入る薬ですから、取り扱いは麻薬と同様なのです。

どのような悪影響が起こるのか

ある研究データでは、睡眠導入剤を使用している患者さんは、そうでない人に比べて寿命が短くなる傾向にある。ガンや痴呆を促進する、というデータが存在します。
この情報をどこまで信じるかは人それぞれでしょうが、確かに睡眠導入剤や睡眠薬を服用している方は、「うつ病」などの精神疾患を患っている事が多いのも事実です。

また、別の見方として、睡眠導入剤を長期間服用することによって、うつ病などの精神疾患を誘発するという考え方もあります。

睡眠導入剤は、抗うつ剤や精神安定剤とほとんど同じ成分で作られています。こうした薬を長く飲み続ければ、中枢神経に影響を与え、感情のコントロールがうまくできなくなる事は当然とも言えます。

睡眠導入剤の長期間の服用によって、不安の抑制がうまくできなくなるという事は、睡眠導入剤を販売している製薬会社が発行している「添付文書」にも記載されています。
このことから、睡眠導入剤が脳の中でも、特に感情を抑制する中枢神経に影響を与えることは、明らかとなっているのです。

うつ病や精神的な疾患を治療しないまま、睡眠導入剤に長く頼り続けることは大変危険です。
今の時代、ストレスから不眠を患い、睡眠導入剤に頼ろうとする方は大勢いらっしゃいます。
私自身、そうした方をたくさん見てきましたが、根本的なストレスの問題を解消することができれば、睡眠導入剤に頼る必要は、もしかすると全くなくなるのかもしれません。

薬に頼る治療法は、時にとても手軽です。しかし、そうした治療法ではなく、根本的な治療で完治することができればこれに越したことはありません。

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