睡眠薬を飲んでも眠れない – 依存症の始まり?

過眠症

いつものように睡眠薬を飲み、ベッドに入って目を閉じる。
..おかしい。なぜ眠れないんだ?薬は飲んだのに

毎日睡眠薬に頼らずにはいられない人にとって、睡眠薬を飲んでも眠れないという事態に陥ると、言いようのない不安感が押し寄せます。
私も長い間、睡眠薬で自身の眠りをコントロールしてきたので、睡眠薬が効かなくなった時の絶望感はよく知っています。

何しろ睡眠薬というのは、不眠症患者にとってはお守りのようなもの。
「もしかすると、このお守りには効力がないのかもしれない、、」なんて疑い始めたら、不安は強くなり徐々に神経が疲弊(ひへい)してしまいますよね。

睡眠薬を飲んでも眠れない、依存症の始まり

睡眠薬

経験者として、私の率直な考えを書きたいと思います。
もしあなたが今、睡眠薬や睡眠導入剤に頼って眠っているのなら、なるべく早い時期にそのお守り(薬)から卒業することをお勧めします。
睡眠薬に頼らずに眠ることができるのなら、それが最も望ましい、自然で人間らしい睡眠の方法だからです。

そしてもしあなたが、医師や薬剤師から「睡眠薬には副作用や依存性はありません。」と言われ、安心して睡眠薬に頼りっきりになってしまっているとしたら、以下の記事にも目を通していただければと思います。

睡眠薬が効かなくなる理由

これまでと同じ量の睡眠薬を飲んでいるのにも関わらず、なぜか眠ることができなくなった場合、2つの理由が考えられます。

  • 体が、睡眠薬に対しての耐性を作り始めている。
  • 精神的に、睡眠薬への依存が強くなり始めている。
睡眠薬というものは、脳の中に存在する中枢神経と呼ばれる場所に作用します。端的に言うならば、この神経を一時的に麻痺(まひ)させているようなものなのです。

お酒に酔った時のように気持ちの良い穏やかな気分を化学的に作り出し、無理やり眠らせる、これが睡眠薬の引き起こす向精神作用(こうせいしんさよう)と呼ばれるものです。

しかし、神経がこの向精神作用に慣れ始めたとしたら、これまでと同じ薬の量、同じ成分の薬では物足りなくなってしまうのです。

睡眠薬が効かなくなったら

不眠症の治療

そこで、医師の判断として多いのが、

  • もっと多くの量の睡眠薬を処方する。
  • より強い睡眠薬を処方する。
  • 別の成分の睡眠薬を処方する。
しかし、これはあくまで「対症療法」であり、根本的な解決にはつながりません。

さらには、向精神作用というのは、言ってみれば大麻などの麻薬が引き起こす向精神作用とあまり大差のないものです。
ですから、麻薬も抗うつ剤も精神安定剤も、薬事法の中では、麻薬と同じ「向精神作用のある危険な薬物」と位置付けられているのです。

そんな、クセになりやすい薬物にも関わらず、長く使っていれば、神経は薬に対して耐性を作り出してしまうのです。
これはどんな薬に対しても言えることで、耐性は人間の身体において基本的なメカニズムの一つなのです。

このように薬に対する耐性ができて、でも精神的に依存してという状態から抜け出すには、睡眠薬に頼らなくても眠れるのが一番ですよね。

睡眠薬に依存しない方法を模索する

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そもそも、睡眠薬を使うことが世間で一般的になってきたのは、いつ頃からでしょうか。
私は医療機関に勤めていた経験があり、確かマイスリーと呼ばれる睡眠薬が発売された頃から、睡眠薬への敷居がぐんと下がり始めたのではないかと記憶しています。

マイスリーは、非ベンゾジアゼピン系と呼ばれる、それまで主流であった睡眠薬とは異なる成分と作用機序を持つ睡眠薬(睡眠導入剤)です。
マイスリーを使えば、確かに、身体に与える影響は最小限に留められるでしょう。しかし、結局のところ、中枢神経を麻痺させるようにして眠らせるという点においては、それまでの睡眠薬とほとんど大差がないのです。

まずは医師に相談する

もし、睡眠薬を飲んでも前みたいに眠れなくなったと感じているなら、そんな時こそがチャンスです。
このまま睡眠薬に頼っていても良いのかどうか?一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。

不安があるまま、睡眠薬を続けることは精神的にも良くありません。
思い切って、担当医師に、睡眠薬には頼りたくないと相談しましょう。
医師の努めは、薬の処方ではなく、その病気を根本的に治療することなのですから、医師も一緒に考えてくれるはずですよ。

サプリメントを活用するのも一つの方法

また、最近では、質の良い睡眠に対する世間の意識はどんどん高まっていて、睡眠を改善するサプリメントも多く販売されています。
睡眠薬を本気で卒業したいという方は、サプリメントをうまく活用するのも良いでしょう。

副作用や依存性のない安全な睡眠サプリメントは、以下のページからご覧いただけます。

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