眠くなる食べ物や飲み物 – 眠れない時の「おすすめ」は
お腹が一杯になると眠くなる、ということはよくあります。特に正午過ぎの時間帯は、強い眠気に誘われます。
これには諸説ありますが、満腹になったことによる満足感や、食べ過ぎによって消化に多大なエネルギーを要したことによる疲れ。それから、体内時計のリズムにより、この時間が元々眠くなる時間にできていることも関係しています。
いずれにしても、いくつかの要因が合わさり、午後のこの時間は特に眠気を誘います。
夜になると満足に眠れない。不眠症に悩む方にとっては、なぜ夜の時間にしっかり食べても眠れないのか、不思議に思うのではないでしょうか。
「眠くなる食べ物」おすすめはどれ?
まず、夜の時間は昼の時間とは異なり、食べすぎれば質の良い睡眠は得られにくくなってしまうので、注意が必要です。
眠る時間になっても、胃腸が消化を行うために活動をしていると、深い眠りを妨げてしまうからです。
その点は注意しながら、眠りに良いとされる食べ物をいくつか挙げてみましょう。
「睡眠ホルモン」を分泌させる食べ物
睡眠に良いとされる食べ物で、近年特に注目されている栄養素のひとつが、必須アミノ酸である、トリプトファンです。
トリプトファンは、睡眠には必要なホルモン(俗に、睡眠ホルモンと呼ばれています)である、メラトニンを生成する材料となる栄養素です。
メラトニンが脳内でしっかり生成されれば、体内時計を正常に保ち、夜になると自然と眠くなる働きをしてくれのです。
トリプトファンは、以下のように、通常私達が口にする食品にも多く含まれています。
食品中に含まれるトリプトファンの量
(食品 100 g あたり)
バナナ 10mg 牛乳 42mg ヨーグルト 47mg 豆乳 53mg 白米 89mg そば 192mg アーモンド 201mg 肉類 150mg 〜 250mg 糸引き納豆 242mg プロセスチーズ 291mg ひまわりの種 310mg たらこ 291mg すじこ 331mg
睡眠ホルモンを分泌させるための栄養素として、トリプトファンを挙げましたが、これさえ摂取しておけば睡眠ホルモンが増えて、眠くなるというわけではありません。
体内に摂取されたトリプトファンは、すぐに睡眠ホルモン(メラトニン)に変換されるわけではありません。
トリプトファンは、いくつかの段階を経ることによって、初めて睡眠ホルモンへと変換されます。
その過程では、様々なその他の栄養成分も必要となります。
例えば、ビタミンB類や、エネルギーの元となる栄養素なども、そのうちのひとつです。
そうした栄養成分が、脳の中でトリプトファンを睡眠ホルモンへと変換する助けになるのです。
睡眠ホルモンを分泌させ、睡眠の質を高めたいと考えているのなら、ひとつの栄養素にこだわらず、バランス良く様々な栄養成分を取り込むようにしましょう。
最近では、睡眠の質を高く保つために、必要な栄養成分が取り入れられたサプリメントも販売されています。