朝が苦手.. 「起床障害」を克服するには?
夜なかなか寝付けない、という悩みを抱えている人は多くいますが、朝起きれない事に悩んでいる人も意外に多いものです。
睡眠障害というと、「夜眠れない」ことかと思わがちですが、「朝起きれない」というのも立派な「睡眠障害」になります。
朝起きれないことは、専門的には「起床障害」と呼ばれているのです。
起床障害は、薬物治療と生活療法である程度まで改善が可能です。
まずは「朝起きれない」原因を追究して、生活習慣を変えてみることをおすすめします。
起床障害 – 朝が苦手を克服するには
朝、決まった時間になかなか起きられないという人は、「自分の意思の弱さ」が原因だと思いこんでいることが多いようです。
しかし、実は、朝起きれないことと、意思の強さは無関係なことが多いのです。朝起きれない原因は他にあります。
朝にすっきり起きれない原因は
主な原因として、まず「セロトニンが不足している」ことが考えられます。セロトニンは精神を安定させるホルモンですが、睡眠に対しても大きな影響があります。
それは「朝の覚醒をうながす」ということです。
セロトニンは、寝ている間にはほとんど分泌されず、朝が近づくにつれて分泌が増え、目覚めを促します。
しかしセロトニンが不足した状態だと、朝になってもセロトニンの分泌量が増えず、朝、スムーズに起きられなくなります。
次に、「眠りの質が低下している」ことが考えられます。
睡眠の質は、「深いノンレム睡眠」で決まります。
この「深い眠り(ノンレム睡眠)」の量が少ないと、その日の身体の疲労感が取れず、朝起きられないという結果につながります。
寝つきが良く、睡眠時間も充分なのに、朝起きられない。こういうタイプの人は、この「眠りの質が低下」していることが多いようです。
睡眠の質は生活習慣と関係がありますので、夜遅い食事や、カフェイン・アルコールなどの刺激物を摂ったり、寝る前にテレビやパソコンを見たりすると、睡眠が浅くなってしまいます。
思いあたる人は、これらの生活習慣を見直すことから初めてみてはいかがでしょうか?
体内時計をコントロールすること
それから、「体内時計の機能が弱まっている」ことも原因の一つとして考えられます。
睡眠のリズムは、体内時計によってコントロールされていますので、この体内時計の機能が弱まったり、壊れたりすると朝起きれない、という症状が起こります。
詳しくは、以下の記事にもまとめています。
→ 概日リズム睡眠障害 – 仕事や学校で起きれない本当の理由
体内時計が故障する要因は、不規則な生活や、長期間の深夜勤務などが挙げられます。
体内時計のズレを修正する方法としては、先ず朝起きたら「朝日」を浴びることです。
そして、体内時計を維持するためにも、「毎日同じ時刻に寝て、同じ時刻に起きる」ことが重要です。
これらの中で、自分の生活習慣に思い当たるものがあれば、まずは生活を見直すことから始めてみましょう。