不眠症の改善は、起床時間を一定に保つことから!
不眠症とは、夜の寝つきが良くないことだけを指す症状ではありません。不眠症には、いくつかのタイプがあります。
- 寝つくまでに時間がかかる。
- 夜中に目が覚める。
- 早朝に目が覚める。
- 起床後も眠気がとれない(熟睡感がない)。
睡眠時間が短くなると、判断力や思考力が低下し、気持ちも塞ぎがちになります。これは、様々な実験によって明らかにされている事実です。
不眠は気分障害(うつ病や不安神経症)などの症状の原因にもなるのです。
不眠症改善の、第一歩
最近では、不眠症の改善について、具体的な方法がインターネットや書籍、テレビなどでも数多く紹介されています。
しかし、そのような方法をいくら試してみても、結局は不眠症が改善しないという人の方が多いことも事実です。
一体何故でしょうか?
まずは、起床時間を一定に保つことから
不眠症を根本的に改善させるために、まずやらなければいけないことはどのようなことでしょうか?
まずきちんと取り組まなければいけないことは、起床のリズムを一定に保つということです。
ごく当たり前のことのように思われるでしょうが、不眠症に悩む方の場合、これがしっかりとできている人は案外少ないのです。
不眠症を改善するためには、以下のようにして、起床のリズムを整えていく必要があります。
- 毎日、必ず決まった時間に起床するようにする。
- 早朝の、なるべく早い時間に起床する。
- 日曜日など、休日も一定の起床時刻を守るようにする。
- あまり眠れなかった日も、朝は決まった時刻に起床する。
見ての通り、不眠症に悩む人にとっては、少々厳しく感じるルールでしょう。しかし、これを続けていくと、まず体内時計がしっかりと保たれるようになるのです。
不眠症や、夜型の生活が続いている人に最も多く見られるのが、体内時計が不規則(または夜型)になってしまっている状態。つまり、概日リズム障害が挙げられます。
不規則になってしまった体内時計を正常なサイクルに戻すためには、起床時刻を一定に保つことが、最もシンプルかつ有効な方法です。
そのために、先ほどのちょっと厳しめの4つのルールを、きっちりと守ることが大切です。
とは言え、実際にやってみようとすると、これがなかなか難しいのです。特に、すでに体内時計が夜型で固まってしまった人の場合、早朝に起床しようとすると、精神的にも肉体的にも、それなりの苦痛を感じます。
睡眠薬は逆効果になることも
体内時計が夜型のままで、睡眠薬や、市販の睡眠改善薬を服用したとしても、結局は焼け石に水です。
一時的に夜の寝つきは良くなるかもしれませんが、結局は、すぐに元の状態に戻ってしまうのです。これでは、いつまで経っても睡眠薬をやめることができません。
さらに良くないのは「効きが悪い」と、薬の服用量や、服用する薬の種類を増やしてしまうことです。
睡眠薬には、ご存知の通り副作用があります。長く服用し続けるほど、薬を止めづらくなり、依存症状と離脱症状のリスクが高まります。
結局のところ、慢性的な不眠を根本から改善させるためには、本人の生活習慣を変える努力がある程度必要となってきます。
これには時間がかかり、忍耐力が必要です。しかし、やるだけの価値があるのも事実です。
最近では、副作用のない自然な成分で作られた、睡眠の質を高めるサプメントも販売されています。
睡眠薬に頼る前に、こうした物をうまく活用されてみると良いでしょう。