熟睡できないのは「寝姿勢」が原因?寝返りが重要な理由

仕事で帰宅が遅くなった時など、リビングのソファで丸まったまま寝てしまい、翌朝起きたら、身体のあちこちがこわばって痛かった、、

そんな経験はありませんか?

寝転ぶ男性

また、旅行先のホテルで、映画に出てくるような二段式のふかふかの羽毛枕に頭を沈めて眠ったら、寝苦しくて目が覚めた、ということはないですか?

これはどちらも、寝姿勢の悪さが影響して起こる症状なのです。

五十肩は加齢のせいではなかった?

夜、熟睡できない要因は人によって様々ですが、その中のひとつに「寝姿勢の悪さ」が考えられます。布団やベッドなどの敷物や枕の影響で、寝ている時の姿勢が悪くなることがあります。

不自然な寝姿勢は、首の後ろの筋肉が緊張して、神経に栄養を運ぶ血管が締めつけられ、血液循環が悪くなって神経を痛めてしまうのです。
加齢のせいだと思っていた四十肩、五十肩も、じつは合わない枕のせいで首が傾きすぎて、脊髄の神経を圧迫していることが原因となっている場合もあります。

自由に寝返りできると、熟睡度は上がる!?

眠っている間、私たちは無意識に何度も寝返りを打っていますが、「寝返り」には、私たちの生命維持に大きな役割があるのです。
睡眠中、私たちの身体の中では様々な仕事が行われています。例えば、身体を成長させたり、体内組織の修復、心身の疲労回復や免疫力を高めたり、記憶の整理などがあります。

これらの仕事を行うためには、眠っていても最低限の身体の動きが必要になります。動くことによって、血液やリンパ液、関節液などの循環を促して、睡眠中に処理しなければならない様々な仕事が行われるのです。
寝返りには、そうした目的で身体を絶え間なく動かすという、重要な役割があるのです。

また、長時間、同じ姿勢のままだと血流が悪くなり、身体のあちこちが痛んだり、しびれたりしてきます。正座を長時間していると、足がしびれて立てなくなりますよね?
しびれやむずむずしたりするのは、「そろそろ身体を動かして!」という、身体からの呼びかけです。

睡眠中の寝返りが、身体の休息であるレム睡眠(浅い睡眠)中に多いことも、同じ姿勢を続けることによる血流不良を防ぐためと考えられます。
睡眠中に、そうしたことがスムーズに行われることで、私たちはぐっすりと熟睡できるのです。自由に寝返りできてこそ、熟睡度は上がるというわけです。

本来なら誰でもスムーズな寝返りができるものです。もしそれができないのなら、外的な要因が考えられます。寝返りしづらいという人は、枕か敷物を見直した方がいいでしょう。

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