メラトニンのサプリメントは飲み合わせに注意?副作用は
睡眠の質を高めるとして、その効果が注目されているメラトニン。近年では、不眠に悩む人が増加傾向にあり、サプリメントでメラトニンを摂取しようと考えている方も多くいるようです。
陸上競技・十種競技元日本チャンピオン。タレントの武井壮さんもメラトニンには注目しているようです。。
身体に違和感を感じるとオレの身体はとにかくどんな時でも眠らそうとしてメラトニンを大量分泌してくる。。。そんな時だけはあまり抵抗せずホットミルクと磯辺焼きを食って深い睡眠を取る。。
— 武井壮 (@sosotakei) 2015, 3月 18
メラトニンは、睡眠ホルモンとも呼ばれているように、脳の中で分泌されることによって、眠気を作り出したり睡眠を深くする作用の期待できる脳内物質です。
メラトニンのサプリメントに副作用はない?
ただし、いくら睡眠に良いからと言っても、メラトニンをサプリメントでたくさん摂ろうと考えているのなら、少し冷静に考えなければいけません。
メラトニンは、人間の体内で作り出される「ホルモン物質」です。ホルモンと言うのは、自分で作り出すものですから、体外からサプリメントで直接摂り入れる事には副作用の危険性が伴います。
このため、日本ではメラトニンのみを抽出して、サプリメントとして製造・販売する事は禁止されています。
日本では2010年まで承認されておらず、薬事法(当時)により、メラトニンを製造・輸入・販売することは認められていなかった。
そのため、入手しようとする人は主として個人輸入の形で入手するとか、あるいは米国渡港時・旅行時に入手する、などということが行われていた。出展:Wikipedia「メラトニン – 各国での取り扱い(日本)」
では、現在インターネットで販売されている「メラトニンのサプリ」は、なぜ販売することができているのか、疑問に思う方もいるかもしれません。
これら、インターネットで販売されているメラトニンのサプリは、海外からの個人輸入代行という手法で販売されているものがほとんどで、そのため何らかの副作用が起こった時に対処のしようがないという危険性があります(販売者に責任を問えない)。
基本的には、メラトニンはホルモン物質です。そのままサプリメントで摂取すると、副作用が起こる可能性は高いと考えざるを得ません。
メラトニンの飲み合わせ
また、ホルモン物質であるメラトニンを、何らかの薬や睡眠薬と一緒に飲むことは危険性の高い行為です。
メラトニンを安全に摂取する唯一の方法は
先ほども書いた通り、メラトニンは、それ自体を直接摂取する事に危険性が伴うものです。これは、本来体内(脳内)で作り出すホルモン物質を直接取り込む事で、体に何が起こるかは分からないということです。
通常、海外で製造されているメラトニンのサプリメントは、豚の体内からメラトニンを抽出して製造されています。こう聞くと、あまり自然な事とは考えにくいはずです。
これを飲んで何が起こるのかは、やはり飲んでみないと分からない部分があります。
同じ「メラトニンを分泌させるサプリメント」でも、日本で製造されているサプリメントは、安全性には優れています。
これは、直接メラトニンを取り込むわけではなく、メラトニンの材料となる、トリプトファンなど、自然な成分(アミノ酸)で構成されていることに起因します。
メラトニンの材料となる、自然な成分でできたサプリメントの場合、睡眠ホルモンが分泌されるまでに時間がかかってしまう、強い効果が期待できないというデメリットもあります。
しかし、その分安全性が高く、長く使うことによってメラトニンが分泌されやすい体質へと体を変化させることができます。