夜勤で「体がだるい」を解消するには.. 疲れの対処法
昼間に仕事をするのと夜の時間に仕事をするのでは、夜の時間の仕事の方が疲れを感じやすいのは当然です。
中でも、特に体に負担となるのが、昼の時間と夜の時間の仕事が混ざっている場合、いわゆる交代勤務の仕事です。
睡眠時間が不規則な状態は、いわゆる時差ボケと同じ状態です。時差ボケを経験したことのある方なら、その辛さが分かると思います。時差が大きいほど、その症状は酷くなるのが普通です。
日中は体がだるく感じ、頭はボーッとして気分も晴れません。判断力が鈍り、すぐに疲れてしまい、普段通りに活動する事すら困難です。
それだけでなく、お腹の調子が悪くなったり、免疫力が落ちて体調を崩しやすくなる事さえあります。
夜勤で働く方の体調不良も、根本的には時差ボケと同じ原理で起こる症状です。上にあげたのと同じような症状を引き起こしているのではないでしょうか。
夜勤の「体がだるい」を解消するには
上述したように、夜と昼の仕事が混在する状況は、体にとっては大きな負担がかかります。朝起きて昼の時間に活動する事を「正常なリズム」と認識しているにも関わらず、夜の時間に活動をするわけです。
この時、脳の中では「夜は寝る時間」というリズムが既に作られているのです。体のほとんどの器官も、それに合わせようとするので、様々な症状があらわれるのです。
その逆もまた問題です。
夜の時間に活動することが「リズム」として作られてしまうと、昼間に起きている事が困難になるのです。
昼間は眠る時間だと脳が認識し始めるので、その時間は意識が低下し、頭がモヤモヤしたり、ボーッとし始めます。
消化器官や筋肉も、脳の命令によって活動をしているわけです。今は眠る時間だと脳が指令を出しているのですから、活動は乱れてしまい、結果的に食欲低下や消化不良、免疫力の低下に繋がるのです。
人によって「慣れ」に違いがある
以前の記事でも詳しく説明したように、シフト勤務の調整がきく場合は、なるべく時計の動きに沿って勤務を割り振ります。これによって、体への負担はかなり抑えられます。詳しい方法は以下の記事を参考にしてみてください。
また、こうした夜勤による体のだるさや疲れは、人によって「慣れ」のスピードに差があります。
どれだけ長く勤務していても、やはり辛いという人もいれば、しばらくそうした生活を続けていると、不規則な時間に体が順応してしまうという人もいます。
最も、そうした人は稀ですし、年齢を重ねるほどに負担は大きくなっていきます。
これは、時差ボケでも同じことが言えます。時間的な変化を感じ取り、自然に適応させる能力には多少個人差があるということです。
中には、夜勤で働くことが大きな負担となり、精神的・身体的に普通の生活を送ることが困難になってしまうこともあります。
睡眠のサイクルがずれてしまい、これが不眠症の引き金となり、気分障害(うつ病や不安神経症など)などの病気を引き起こすことも多く報告されています。
こうした最悪の状況を防ぐためにも、なるべく上述した方法で勤務時間(シフトの組み方)を調整し、帰宅した際はスムーズに眠れるように気を配ること。睡眠のサイクルを一定に維持することが重要となります。