昼間、眠くなるのはなぜ?原因と対策法

昼食後に急に強い眠気に襲われたという経験は、誰にでもあると思います。
その理由について「食事を消化するために、胃に血液が行き、脳が貧血になるため」とう説があります。しかし、ほとんどの場合、実際はそうではありません。

本来、人間にとってお昼は眠くなる時間帯なのです。一般に人の睡眠リズムは、深夜2時から4時頃にかけて、24時間で一番の眠気のピークが訪れます。
そして、体の最高体温期の少し前である、午後2時から3時頃にも、そのピークがあるのです。

日本睡眠学界の発表によると、人の体内リズムでは、午後の時間と午前2時から4時の間に眠気が訪れるとされています。
ですから、お昼ごはんを食べた後に眠気が来るのは、とても自然なことなのです。

午後の眠気

昼間に眠くならない人もいる

本来、昼食をとった後の眠気は、睡眠リズムの影響で自然なことなのですが、そうしないための方法もあります。

昼間の眠気は、食事をとると眠くなるのではなく、食べることで本来の体のリズムができてくるため、昼間に眠くなるようになっているのです。
お昼ごはんを抜いたり、少な目の食事で済ませたりすると、体に「もっと食べたい!」という意識が生まれ、眠気がやってこなくなるのです。

昼食をとると眠くなるからお昼はとらないという人がいます。それは、昼食を抜くから眠くならないというよりは、食事をしないストレスのために眠くならないということなのです。

「質のいい昼寝」で仕事の効率もアップ!

昼食後に来る眠気をどうしても我慢できないという場合もありますね。とくに仕事中に眠気が来ると、我慢して仕事を続けようとしても、能率や集中力が悪くなるだけです。

この「昼間の眠気」を乗り切り、仕事もはかどる方法が「質のいい昼寝」です。昼食後の眠気は我慢せず、上手な昼間の仮眠方法で、「質のいい昼寝」を習慣化してみてはいかがでしょうか。

まず仮眠時間ですが、15〜20分が望ましいです。中高年の方は30分程度がおすすめです。それ以上長く寝てしまうと、本格的に深い睡眠に入ってしまうため、目覚めが悪くなります。

そして、昼寝の後にスッキリ目覚めるために、カフェインの覚醒効果を利用します。カフェインの覚醒効果は、飲んでから30分程度で効き始めるので、昼寝の後の眠気覚ましにピッタリです。

昼間に仮眠をとるかとらないかでは、午後の疲労度がかなり違います。昼寝をすることで、脳内にたまった睡眠物質が減り、午後の眠気を軽減できるからです。
上手に昼寝をすることで、脳の疲労が取り除かれるだけではなく、その後の作業能力が改善されたり、アルツハイマー型認知症の予防になるという報告もあります。

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