過眠症は深刻な睡眠障害 – 寝たくなくても眠ってしまう

睡眠障害といえば、眠ろうとしてもなかなか寝着くことのできない「不眠症」や、昼と夜の時間が逆転してしまう、いわゆる昼夜逆転の状態(概日リズム障害)を想像する人が多いでしょう。

しかし、意外と深刻な睡眠障害のひとつに、「過眠症」があります。簡単に説明すると、本来は眠る時間ではない時間に眠たくなる。または、眠ってしまうという症状です。

過眠症

過眠症は深刻な症状

「眠くなる」という症状自体、よく理解していない人からしてみれば「なんだそんなことか..」「だらしない生活をしているのでは?」という目で見てしまう傾向があります。
確かに、中には単純に生活習慣が不規則なために、就寝時間が遅くなってしまう。その結果、朝起きられなかったり、日中に眠気に襲われる人がいます。

明らかに生活習慣の改善を怠っている場合は、その人自身の責任が大きいという事は言うまでもありません。
しかし、中には自分の力ではどうやっても治せない過眠症があるという事も知っておかなければいけません。また、こうした症状は時に命の危険性にも繋がります。

突発的な眠気「ナルコレプシー」

最も広く知られている過眠症の症状に、ナルコレプシーという過眠症の症状があります。これは、時間も場所も選ばず、突然強い過眠の症状が現れる睡眠障害です。
会議中や授業中でも、ひどい眠気に襲われるわけですから、本人の辛さは尋常ではないはずです。

10代の頃に特に多く見られる症状とされていますが、それ以上の年齢になっても現れる症状です。
この眠気は、はっきりとした原因が特定されているわけではありませんが、神経の異常が原因となっていることが考えられています。
本人の努力でこの眠気をなんとかしようと思っても、どうすることもできないのです。

呼吸が停止する「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」

ナルコレプシーのような突発的な過眠とはやや異なり、慢性的な寝不足感、眠気、倦怠感、疲労感などを伴う場合は、睡眠時無呼吸症候群の可能性が考えられます。

これは、夜間の睡眠中に舌の根本部分や、口の奥の方が下がってしまい、喉が詰まってしまうことによる「呼吸の停止」が原因です。夜間に呼吸が停止すると、本人が気付いていなくても十分な睡眠がとれていません。

連日深い睡眠がとれていないわけですから、脳は全く休息できておらず、疲労や思考力の低下が目立ちます。当然、日中に異常な眠気を感じることにもなるわけです。

この睡眠時無呼吸症候群は、脳血管障害や、重症心不全といった、呼吸を司る神経に障害が起こることによっても引き起こされる可能性があります。

寝たくないのに眠ってしまう時は..

寝すぎてしまう

上記に挙げた2つの病気は、放置しておくと見逃せない大事故につながることもあります。特にナルコレプシーのような強い眠気を伴う場合、誰かが起こそうとしても起きないほどの強い眠気を伴います。

睡眠に異常のある子どもが、昼間に眠いといった問題にとどまらず、交通事故に遭いかねない危険性も抱えていると分かった。
睡眠の異常とは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)という病気だ。米国のアラバマ大学小児科部門を中心とした研究グループが、小児科分野の国際誌であるジャーナル・オブ・ペディアトリクス誌2015年1月号で報告している。

出典:Medエッジ

睡眠時無呼吸症候群による事故は、ここ最近では大きな社会問題ともなっています。

東京都江東区の首都高速で2012年7月、東京税関の職員4人が死亡、2人が重傷を負った事故で、職員らが乗った車にトラックを追突させ、自動車運転過失致死傷罪に問われた元運転手に対する判決が4日、東京地裁で言い渡された。
被告が事故当時、重症の睡眠時無呼吸症候群(SAS)にかかっていたと認定する一方、「眠気を感じてから眠るまでに時間があり、運転をやめることができた」と指摘。「SASの影響で、眠気を感じる間もなく意識を失った」とする被告側の無罪主張を退けた。

出典:朝日新聞デジタル

このように、いくら過眠症と言っても、本人が症状を自覚していた場合、事故が起きれば「本人の過失」とされるケースは最近では珍しくありません。
必ず、異常な眠気を感じた場合は、睡眠についての専門的な知識がある病院を受診するようにしましょう。

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