寝るまでに時間がかかる – 寝つきを改善する薬はある?
「なかなか眠れない..」と、布団の中で悩んでいると、余計に目が冴えて眠れなくなってしまいます。
人によって「寝つきの悪さ」の症状には大きな差がありますが、ひどい人の場合、特に理由もなく早朝近くまで寝付けないことさえあります。
あなたが悩んでいる、寝つけない症状は、いったいどの程度のものでしょうか。
寝つきを改善するには
いつもの睡眠時間と比べてみて、1〜2時間程度寝付くのが遅いという程度の症状だとしたら、もしかするとそんなに酷い寝つきの悪さとは言えないかもしれません。
寝つきの悪さは、年齢と共に悪くなっていくのが普通です。これは、本来人間の脳の中で分泌される、睡眠ホルモン(メラトニン)が、歳をとるにつれて徐々に少なくなっていくためです。
そのため、寝つくまでに多少時間がかかったとしても、次の日の日中の活動に問題が無ければ、あまり深刻に悩む必要はありません。
病気という意味での不眠症の定義は、診察する医師によって大きく異なります。目安として、以下のような基準を設けておくと良いでしょう。
- 1週間以上、同じような寝つきの悪さに悩んでいる。
- 寝つきの悪さのせいで、朝起きると、酷く体がだるい。
- 寝つきの悪さのせいで、日中の生活がままならない。
上記のいずれかに当てはまるのだとしたら、それは単なる寝つきの悪さというより、不眠症を引き起こしている可能性があるかもしれません。
寝つきを改善する薬はある?
このような症状の時、最近ではドラッグストアなどで手軽に手に入る睡眠改善薬を買い求めることが多くなっています。
睡眠改善薬は、病院で処方される睡眠薬とは根本的に異なります。ドリエルやネオデイと言った、製薬会社が販売している商品ですが、不眠症に対して、その効果はあまり期待できるものではありません。
→ 『ドリエル』って本当に効果があるの?なぜこんなに高いのか
病院で処方される睡眠薬(睡眠改善薬)は、私たちの脳の中、中枢神経に作用します。まるで一時的に脳に麻酔をかけるかのように、スピーディに眠りにつくことができます。
しかし、知っての通り、こうした薬には当前、副作用があります。未だに睡眠薬には副作用がないと主張している医師もいるようですが、向精神薬に指定されている睡眠薬には、当前依存性や離脱症状の危険性が含まれます。
当前、明け方まで眠れないようなひどい不眠症の場合(また、症状が長く続く時)は、睡眠薬を服用し、とにかく眠ることが大切です。
ただし、前述の理由から、睡眠薬は長期間使用するための薬ではありません。寝つきの悪さを根本的に改善したいのなら、生活習慣を改善すること、それから、不眠の原因をしっかり見極め、それに合った改善策を粘り強く実践することが大切です。
あなたの寝つきの悪さの原因は、どこにあるのでしょうか?
まずはそれを知らなければ、具体的な対策を立てることはできません。
以下の記事では、寝つきの悪さを含む、広い意味での「不眠症」の原因と、具体的な対策について、詳しく説明しています。
寝つきの悪さを根本から改善したいと考えている方は、参考にされてみてください。