不眠症の改善に成功した人が実践したこと – 薬を使わない
以前から何度か同じようなことを書いています。是非知っておいて欲しいことだと思いますので、何度でも書いておこうと思います。
不眠症を根本から改善(治療)させるために、睡眠薬が必要なケースは稀です。むしろ、現実は睡眠薬(睡眠導入剤)を、長期間に渡って服用することはリスクになるだけです。
不眠症の改善に必要なこと
そんなはずはないと思われる方もいるかもしれません。しかし、実際に私自身、睡眠薬をやめることで不眠症から立ち直れたのです。薬をやめることが、まずは不眠症の解消の第一歩でした。
以下の毎日新聞の記事を読んでみてください。
精神科では、有効性を示す医学的証拠がないにもかかわらず、患者の求めに応じて睡眠薬などを多量に処方することが問題になっている。
国は処方量を減らすため、12年と14年の診療報酬改定で規制を段階的に強化し、睡眠薬などを3種類以上処方した場合、病院や診療所への診療報酬を減らす措置を取った。
出展:「毎日新聞 – 睡眠薬:規制強化後も処方減らず 抗不安薬を流用」
睡眠薬は、一度服用し始めると、徐々に服用量が増えていくのが普通です。いまだに、一部の医師や薬剤師の方は、依存性や副作用はないと言っているようです。服用している人をよく見れば、問題だらけなのは明らかです。
国の規制の対象になるほど、日本における睡眠薬の処方は「乱用」の域に達していると考えるのが自然です。本気で不眠症から立ち直りたいのなら、睡眠薬をやめる決意が必要です。
長期間(2週間以上)睡眠薬を継続して服用しているのなら、睡眠薬をやめることがすでに難しいと感じるようになっているはずです。
しかし、先延ばしにするほど、余計に依存度が増すだけです。
自分の睡眠を正確に知ること
まずは、あなたが眠れない本当の理由を考えてみましょう。眠れないのには理由があります。多くの場合、考えられる理由は3つです。
- 生活習慣が不規則(就寝と起床の時間が一定ではない)
- ストレスを溜めやすい
- 年齢による睡眠時間の減少
3の場合は、睡眠時間が若い時と比べて1時間程度短くなったからと言って、過度に心配しないことです。しかし「疲れやすくなったので困る」という人が多いです。疲れやすいのは生活習慣に問題があるのかもしれません。
睡眠時間が減って疲れやすくなったから、運動などの活動を控えていると言われる方が多いです。これでは余計に眠れません。
その上、運動をしなければただでさえ年齢のために劣った代謝機能が、さらに落ち始め、余計に疲れやすくなります。
これで昼寝なんかをしてしまっては、余計に体内時計がめちゃくちゃです。自律神経も悪影響を受け、不眠や疲れどころでは済まなくなります。そんな理由で睡眠薬を飲んでいてはいけません。
話を戻します。1の生活習慣と、2のストレスが原因の不眠の場合、必要なことはもちろん薬ではありません。必要なことは、生活の変化です。
もう、このブログの中で何度も書いています。生活を変えなければ睡眠薬をやめることはできませんし、不眠症は改善されません。
薬に頼らない方法から実践する
眠れないという理由で病院に行って、睡眠薬を処方されたから、自分には睡眠薬が必要、、と考えることは理解できます。しかし、まずは薬に頼らずに生活を変えてください。
徹底的に生活を見直し、できることは全てやってみる。それでもダメなら薬に頼れば良いと思います。本気で不眠症を治したいのなら、尚更です。
- 朝の起床時間が不規則 → 何がなんでも早起きを実践する
- 休日は昼頃まで寝ている → 休日も必ず早起きする。余裕があれば朝の運動を
- 早起きすると昼寝してしまう → 睡眠薬をやめるまで、昼寝は絶対にしない
- 運動をすると疲れる → 毎日、最低30分は必ず運動をする
- 食事の時間が不規則 → 就寝の3時間前からは食べない
- ストレスで眠れない → 薬以外でストレス発散の方法を探す
- 夜の就寝の時間が遅い → 徹底して早く寝ることを心がける
私はこれで、数年間毎日飲み続けていた睡眠薬をやめることができました。もちろん、不眠症に悩まずに済む生活を手に入れることもできました。
本気になれば、誰にでもできるようなことです。「眠れなければ、睡眠薬を飲めばいいや」という気持ちが、ほんの少しでもあるのなら、薬をやめることは絶対にできません。