熟睡できない時、薬の選び方 – ずっと飲み続けるべき?
夜中に何度も目が覚めたり、毎日のように怖い夢で目が覚める。
こんな時、あなたはどのように対処していますか?
日本は不眠症に悩む方の割合が多い社会です。総人口の実に5人に1人は、睡眠に何かしらの不満を持っていると考えられています。
中でも、眠りが浅い、熟睡できないことに悩む方は特に多いようです。
熟睡できない時、薬はどれがいい?
不眠に悩む方が増えている現代、薬局やドラッグストアでは睡眠に関する一般薬(睡眠改善薬)が販売されています。
しかし、こうした薬と病院で処方される睡眠薬には、呼び方だけでなく、成分や効果・効能にも大きな違いがあります。
当然、病院で処方される睡眠薬のほうが、眠くなる効き目はとても強いです。
それは、睡眠薬が中枢神経に直接作用していることが要因のひとつです。睡眠薬の効能は、抗うつ剤や精神安定剤と全く同じです。
ストレスや不安が原因で眠れないという方は、薬が効いている間は気分も良く、ぐっすり眠れる可能性はとても高まります。
副作用の心配について
しかし、病院で処方される睡眠薬の場合、ぐっすり眠れる分、依存性や副作用の問題はどうしても避けて通ることができません。
どんなによく眠れるからと言って、長く服用し続けていれば、中毒になる危険性はぐんと高まります。
長くても、2週間以上の連続服用は避けるようにしなければいけません。
日本でのベンゾジアゼピン系の消費量の多さの原因に、医師による不適切な処方があるとしている。
それに加え、2010年に日本の4学会が合同で危険な多剤大量処方に注意喚起している状況である。離脱症状や、依存症の危険性についても医師が知らない場合があることが報告されている。
ベンゾジアゼピン系、または非ベンゾジアゼピン系の睡眠薬というのは、現在日本で最も多く普及されている睡眠薬です。
これまでの睡眠薬に比べて、安全性が高く、依存性もほとんどないというイメージが定着しています。
信じ難いことですが、日本は他国に比べ、睡眠薬に対する安全性の意識は大きく欠けています。
上記に書かれているように、医師でさえ睡眠薬の危険性(依存性や離脱症状)について把握していないことが普通です。
多くの方の案ずるところと同じで、効き目の強い睡眠薬ほど、依存性などの副作用が強く出る傾向にあります。
睡眠薬を使う際の注意点
しかし、だからと言って睡眠薬の全てが悪いものと言いたいわけではありません。このような副作用をしっかり理解した上で睡眠薬の力に頼るというのなら、依存性の危険性もだいぶ低く抑えられるはずです。
あくまで、2週間以内の連続服用ならば、危険性が少なくなる、1つの基準と考えると良いでしょう。
また、最近では副作用の少ない、睡眠の質を高めるためのサプリメントも販売されています。睡眠薬を服用する前に、こうした安全なサプリメントを試してみることも、おすすめできる方法です。