睡眠薬への「依存」は治療で克服できるのか

人によって賛否両論はあるようですが、睡眠薬には依存症や副作用のリスクが常に付きまとうものです。
お医者さんがなんと言っても、私がこれまでに会ってきた人。インターネットでの書き込みなどを見ていると、依存症だとしか考えられないことが、何度もありました。

→ 睡眠薬にどれほどの副作用があるか、語られない真実

これまで、薬に頼らずに不眠症を確実に治すための方法について、折に触れて書いてきました。不眠症の方にとっては、「目からウロコ」な情報かもしれません。
不眠症に悩んでいる方は、きっと役に立つ方法ですから、目を通してみてください。

では、すでに睡眠薬がなければどうしようもなく不安になってしまう。つまり、依存症の症状が出始めているという方は、どうすれば良いのでしょうか?

睡眠薬をやめる方法

睡眠薬依存は治療で克服できる?

病院が処方した睡眠薬で「依存症」になってしまったわけですから、病院の治療方針は、もう信用できないという人も多いでしょう。
ほとんどのお医者さんは、最近の睡眠薬に依存症はないと言い切っています。それなのに、依存症になってしまったわけですから「病院のせいでこうなってしまった」と考えるのが普通です。

私も、睡眠薬を処方され続け、気が付いた時には薬をやめることができなくなっていました。

その事を当時の医師に相談すると、「もっと良い薬がある」と言われ、どんどん新しい薬を勧められました。その結果、違う薬をいくつも処方され、余計に睡眠薬なしでは眠れない体になってしまうのです。

医師によって全く異なる治療方針

ただし、だからと言って一概に全ての医師を疑ってかかる必要はありません。睡眠薬の処方や、治療の方針、不眠症治療の具体的な方法というのは、医師によって驚くほど異なります。

ですから、もし今の医師が、睡眠薬依存を深刻なものとして捉えていないのなら、別の医師をあたってみる事を強くお勧めします

ただし、別の医師をあたってみたら、今度は抗うつ剤を服用するように言われた、なんて例もたくさんあるからです。こうなると、依存症どころでは済みません。

本当に、何を信用して良いのか分からなくなってしまいそうですが、病院は根気よく何軒か回ってみて、自分に合う病院を探し出すしかありません。
「睡眠薬を使わずに眠れるようになりたい」と、相談をした時に、親身に相談に乗ってくれる医師なら心強いです。

睡眠薬をやめたいと言った時に、ほとんど説明もないまま、別の睡眠薬や抗うつ剤などを処方してくる医師もいます。
これでは本末転倒です。
不眠症の治療について、深い知識を持った医者というのは、本当に少ないのです。ですから、睡眠に関する専門の外来を探し出して受診するというのが、おすすめできる方法の一つです。

医者に任せっきりではいけない

睡眠薬の依存症は、その分野に精通した知識を持つ医師なら、すぐに正しい治療を施してくれるはずです。治療法は、服用している薬の強さや、服用している期間。依存の度合いにより様々です。

生活習慣の改善や、睡眠衛生についての指導を徹底して行ってくれるのが、私の考える「根本治療」のひとつです。本来、患者さんの側にも、睡眠衛生についての知識が無ければ、正しい不眠症の改善はできないはずです。

ですから、すべてを医者任せにするのではなく、自分自信も治療に参加しているという気持ちを持つことも重要なのです。
メタボリックシンドロームの患者さんは、日頃から運動をするように指導されると思います。
これは、不眠症だって同じことです。不眠症は、ほとんどの場合、生活習慣や精神的な原因が引き金となっています。

病院に任せっきりにして、薬だけもらっていれば不眠症が治るなんてことは、絶対にあり得ません。

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