布団から出られない・眠い原因は?心の病と睡眠サイクル
冬の寒い朝などは特に、布団から出ることが苦痛になり、朝が起きずらくなりがちです。寒いのが原因であれば問題ないのですが、それ以外にも布団から出にくくなる原因もあります。
布団から出られないのは病気?
冬場だけではなく、布団から出られない日がしばらく続くような場合は、心の病が原因として存在しているかもしれません。
朝になると気分が沈みがちになり、起きなければいけない時間になっても、なかなか布団から出られないといったことがあります。
客観的に見れば「だらしない人」と思われてしまいますが、起きれない本人にとっては切実な問題の場合もあるのです。
こういった症状は、ストレスや心の病と関係があると考えられます。
人は強いストレスによって、抑うつ状態になることがあります。事故や親族の不幸、ショックな出来事などの強いストレスを受けることで、気分が塞ぎこんで、朝起きれなくなったりするのです。
一時的なものは誰にでも起こる症状で、数日すれば回復しますが、長く続く場合は、隠れうつという病気の可能性もあります。
脳は睡眠中にストレスの処理をしているので、睡眠の質が悪くなると症状が進みやすくなるのです。
睡眠には「深いノンレム睡眠」と「浅いレム睡眠」がありますが、うつ病などでは「ノンレム睡眠」がなくなるのが特徴です。「ノンレム睡眠」は脳を休ませる睡眠なので、これがなくなると脳が休めなくなり、症状が悪化します。
もし、心の病が原因で起きれない日々を送っているなら、一人で悩まずに専門の医師に相談することをおすすめします。
冬に睡眠時間が長くなる理由
睡眠時間は、季節によっても変化します。冬は寒さで布団の中にいる時間が長くなりがちですが、これは日照時間の影響も関係しているのです。
夜が長くなると、目から入る光が少なくなることになります。そのため、脳の覚醒を促す神経伝達物質、セロトニンの分泌が減少するのです。冬は日照時間が短くなるので、その分セロトニンが減少し、気分がすっきりせず、朝も目覚めが悪くなったり、眠気が取れない状態が続いてしまうのです。
目覚めの悪さは、睡眠サイクルのズレが原因?
睡眠は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と、浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返しています。一晩の睡眠サイクルは個人差もありますが、約90分を一区切りにして、2つの睡眠が繰り返されています。
浅い眠りのときに目覚めるとスッキリと起きることができますが、深い眠りの時に起きると目覚めが悪くなりがちです。
朝の目覚めが悪い人は、睡眠サイクルと起床時間がずれている可能性があります。
まずは自分の睡眠サイクル時間を確認するために、毎日の睡眠ダイアリーをつけてみましょう。
自分の睡眠サイクル時間がわかれば、最適な睡眠時間を知ることができます。朝起きたい時間から逆算して、眠りにつく時間を割り出すこともできます。
自分の最適な睡眠時間を知ることによって、浅い眠りの時に起きることができれば、朝の目覚めが良くなり、さわやかな朝を迎えることができるはずです。