悪夢ばかり見る悪い習慣を断ち切る.. 寝た気がしない時は
良い夢を見た朝は、起きてからも気分がいいものです。そうは言っても、意図的に気分の良い夢ばかりを見ようとしても、なかなか思うようには見れないものです。
何かに追いかけられたり、大きな災難に合うといったような悪夢を見て、びっくりして目が覚めるといった経験はないですか?
再び寝ようと思っても、悪夢が頭から離れずに、なかなか寝つくことができない。起きてからも体の疲れが抜けないまま、全然寝た気がしないといった、嫌な経験は誰にでもあるのではないでしょうか。
悪夢を見ると熟睡感が得られないため、日中に眠くなったり、無気力や集中力の低下、夕方になると何もしていないのにくたくたに疲れるといったことになりやすくなります。悪い夢ばかりを見るということは、それだけ睡眠の質を低下させてしまうことに繋がるということです。
夢は、主に浅い眠りのレム睡眠の状態に起こります。レム睡眠とは、体は休息していても、脳は覚醒している状態のことです。
夢を見るのは、その人の体験を脳が整理しようとする働きで起こる現象と考えられています。ですから、その日に起こったことや、その時の感情などが直接夢を見ることに影響してきます。
仕事のストレスや悩みなどを抱えている場合、悪い夢を見る頻度が増えたりすることが多い理由は、自律神経のバランスが乱れることによって、眠りが浅くなって夢を見やすくなっているからです。
悪夢を見やすくなる習慣とは
夢は起きているときの行動と密接に関係しています。そのため、悪夢を見やすくなる行動というものもあります。最近、悪夢を見やすくなって悩んでいるという人は、このような習慣がないか確認してみてください。
・眠る前に日記やブログを書くこと
眠り初めの脳内では、デルタ波という脳波が出て、記憶をリプレー(再生)しています。
記憶は新しいほど鮮明に定着する特徴があります。ですので、眠る直前の記憶ほどリプレーの対象になりやすいのです。
さらに、夜は脳の働きが低下していますので、物事をネガティブにとらえがちになりやすいです。このような状態で夜寝る前に日記を書くと、感情的な、ネガティブな内容になりがちです。
就寝前に日記やブログを書くことは、感情を乱すことになりかねません。
夜、日記やブログを書く習慣がある人は、できるだけ眠る直前にならないようにして、朝起きて頭がスッキリしている状態の時に書くようにすると良いでしょう。
・早く眠り過ぎてしまう
早く眠りすぎると、深部体温の勾配が低くなる分、レム睡眠(浅い眠り)の量が多くなることがあります。レム睡眠が多くなることで、夢を見る頻度も増えます。
よく悪夢を見るという人で、寝る時間が早い場合は、意図的に就寝時間を遅らせてみてください。そうすることで、眠り初めの体温がしっかり下がり、深い睡眠を得やすくなります。
深い睡眠がとれることで、夢を見ることも少なくなるはずです。