悪夢と早朝覚醒(明け方目が覚める)はトラウマが原因?
悪夢を頻繁に見るようになるということは、眠りの質が悪くなっている証拠です。強いストレスを経験した後や、事故や災難など、トラウマが原因になっている場合もあります。
悪夢を見ると体は興奮状態になり、血圧と心拍数が上昇して目が覚めることが多いのです。
また、うつ病など精神疾患で睡眠薬を服用している場合にも、悪夢を見たり、途中で何度も目が覚めるといった症状が起こる場合があります。
睡眠薬は、効果の作用時間によって4つのタイプに分けられています。不眠の症状で睡眠薬を服用する場合には、不眠症状のタイプと作用時間の組み合わせで判断されます。一般的に、入眠障害には超短時間作用型や短時間作用型。中途覚醒には中時間作用型。熟眠障害と早期覚醒には、長時間作用型が処方されます。
もし、病院で睡眠薬を処方されていて、悪夢を頻繁に見るようになったり、早期覚醒などの症状が起こっている場合は、薬が合っていない可能性もあります。その場合は、医師に正確に症状を伝え、適切な薬を処方してもらうようにしましょう。
悪夢を見ないために、眠りを深くする
睡眠中は、誰でも夢を見ているものです。ただ、悪夢を見ることが多くなるというのは、過度なストレスや精神的な重圧が原因になっていると考えられます。
ストレスで心が緊張したまま眠りについても、脳がリラックスした状態にならないため、眠りが浅くなってしまうのです。
睡眠にはノンレム睡眠とレム睡眠があります。異なる種類の睡眠が、一晩に交互に訪れて睡眠のリズムを作っています。
このノンレム睡眠とレム睡眠の感覚は約90分で1セットと考えられいて、目覚めに向けてだんだん眠りが浅くなっていきます。
早期覚醒などの途中で目が覚めてしまう症状は、眠り初めに深い睡眠をとれていないことが多いです。つまり、最初の睡眠リズムの90分にしっかりと深い睡眠をとることが重要になってきます。
最初の深い睡眠をしっかりととるためには、寝つきを良くすることが大切です。眠りにつく前の時間帯は、リラックスタイムにするように心がけるようにしましょう。
寝室の照明を暗くして、深い睡眠を得る
深い睡眠をとるためには、寝室の明かりも重要になってきます。明るさは睡眠ホルモンのメラトニンと深い関係があるからです。
一般に快適に眠れる寝室の照明は、30ルクス以下がいいとされています。明るすぎるとメラトニンの分泌が抑えられてしまいますので、なるべく「暗くする」ことが大切です。
30ルクスは、ちょうど月明かりほどの明るさになります。ベッドサイドに照明を置いている場合など、一番小さいオレンジ色の光くらいにしておくといいでしょう。