眠れないことを「焦る」と、不眠症になる

翌朝に大事な会議があったり、どうしても遅れてはいけない約束があったりすると「早く寝なければ」と意識しすぎてしまい、かえって眠れなくなることがあります。

気持ちが焦れば焦るほど、目や頭が冴えてしまい、眠れない自分にストレスを感じ、自己嫌悪に陥ってしまうのです。
精神的な焦りからくるストレスによって、脳が興奮した状態になり、入眠困難を招くという悪循環にはまっていくわけです。
これが「精神生理性不眠症」と呼ばれる不眠症の症状です。

精神生理性不眠

眠れない原因を理解し、頭をスッキリさせる

明日への不安で眠れない時、まずは自分が眠れない原因を明らかにすることが大切です。何が気がかりなのか?何について不安なのか?

不安やストレスになっている原因を明確にすることで、頭をスッキリとクリアにすることができるのです。
漠然とした不安を抱えたまま眠ろうとしても、ますます眠れなくなるだけですので、まずは「眠れない」理由をはっきりと自覚することが大切です。

メモで明日への不安をお預けに

気がかりや不安になっている原因がハッキリしたら、それをメモ用紙に書き出すことをおすすめします。ベットの横にいつもメモ用紙を用意しておくといいです。

明日の予定など気がかりなことで眠れない時には、それをメモ用紙に書き出すことで、気持ちを落ち着かせることができます。
明日しなければいけないこと、仕事の予定や問題点などを、頭の中から一旦、メモ用紙に書き移すことで、それらにまつわるストレスを軽減することができるからです。

そうすると、「明日の予定は、朝メモを見てから考えよう」と、頭の中の気がかりが無くなり、気持ちが楽になります。

翌日の準備もできて、気持ちもリラックスすることで、寝床に入った時のストレスは確実に減っていることでしょう。精神的にリラックスすることで、眠りにつくまでの時間も早くなります。

眠れないときは、無理に眠ろうとしなくていい?

自然に寝つく時間は、意志の力でコントロールすることはできません。いつもより早起きしないといけないからと、早く眠ろうとしても、気ばかりが焦って逆に眠りを遠ざけてしまいます。

最近の研究から、人はいつも寝つく時間の2〜4時間前の時間帯は、一日のうちで最も入眠が困難であることがわかっています。

「明日は早起きしないといけないから」と言って、いつもより早くベットに入っても、なかなか入眠には至らないものです。しかし、「眠れないならいっそ、このまま朝まで起きていよう」と諦めたとたん、眠れてしまったりするものです。

「眠り」は意識すればするほど、遠ざかっていきます。どうしても寝つけないときには、一旦「眠る」ことを諦めてみるのもいいでしょう。

眠りへのこだわりを一旦、気持ちから手放すことで、不思議とすんなり眠れてしまえるものなのです。

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