寝つきが悪いのはストレス?改善に必要なこと

仕事は順調で、自分ではストレスを感じていないと考えていた、20代の後半の頃、私の不眠症は始まりました。

今考えてみると、始めの頃の不眠症の原因は、はっきりとは分かりません。恐らく、大した症状では無かったはずです。悩みやすい性格が手伝って、悪い方向へ転がったような気がしています。

不眠症

本格的に体調を崩すような「ひどい不眠症」にどっぷりと浸かっていた頃の原因については、いくつか思い当たるふしがあります。
ひどい状況になる前に、寝つきが悪い症状としっかり向き合い、根本的に改善していく事が重要です。

私の不眠がひどくなった原因の中でも、特に大きなものは次の3つです。

  • 眠れない事を恐れるようになった
  • 睡眠薬の副作用で、精神状態が不安定になった
  • 一度に大きなストレスが重なった

それぞれは全く異なる原因のように見えます。しかし、相互に作用し合い、状況をどんどん悪い方に転がします。

「寝つきが悪い」時にきちんと対処する

仕事が忙しく、充実していた時期の話です。遅くまで働くのが当たり前のような日々で、私の場合は特に極端でした。
そろそろ日が変わるという時間になって、ようやく家路につく事ができるのです。これが、20代の後半の頃の話です。

パソコンの画面と向き合う時間が長い割に、体を動かす事はほとんどありません。肩こりはひどいですし、慢性的な運動不足です。
これで帰宅すると、日が変わる時間になっていますから、食事は当然深夜です。栄養管理など、全く興味の湧かない年齢ですから、何も考えずに油こいものを食べて布団に入るわけです。

これで満足な睡眠をとれるはずがありません。今じっくりと考えてみれば当たり前の話ですが。

安易に睡眠薬を使用してはいけない

確か、風邪を引いて喉を痛めた頃だったと思います。我慢できない痛みで病院を受診した時に、寝つきが悪くないか?と聞かれたのです。
総合診療のクリニックだったと思いますが、その時医師が、どういうつもりでそう聞いたのかは分かりかねます。

仕事で帰りが遅く、緊張している事が多く、寝つきが悪いと答えました。その頃はまだ、深刻な不眠症ではありません。

しかし、驚くほど簡単に睡眠薬が処方されたのです。医師が言うには、最近のものは安全性が高く、依存性もないということでした(そんなわけはないのですが..)。

私の不眠症が本格的に始まったのは、ここからです。
睡眠薬を飲めば、安心してぐっすり眠れる。飲まなければ、安心して眠れないという状況です。

詳細は割愛しますが、睡眠薬(具体的には、向精神薬に分類される、ベンゾ系・非ベンゾ系など)を長期間服用していると、日中の不安感やイライラが増えていきます。
これで、余計に色んなことがうまくいかなくなり、不眠は徐々に悪化します。それに従い、さらに睡眠薬の服用量も増えるので、悪い状況はどんどん加速していくのです。

寝つきを改善するもの

始めの時点で、対処法が誤っていたと言わざるを得ません。ちょっとした眠れない時期は、誰にでもあります。

私の場合、そのきっかけは夜遅くまでの仕事であり、運動不足です。簡単に言えば、生活習慣の問題です。この問題を、薬で誤魔化そうたしたことが後々まで、長く尾を引きます。
私の場合、その後、睡眠薬の副作用に悩み、薬をやめるために長い時間をかけ、生活習慣を改善する羽目になります。

すでに出来上がってしまった習慣を変えるのは、本当に苦労します。根気が必要ですし、ある種の覚悟も必要とします。

不眠症の改善と言っても、必要なことは、生活習慣を厳しすぎるくらい健全に保つことです。運動量が足りなければ、当然増やします。
ストレスの原因となるものは、早めに断ち切らなければいけません。

睡眠薬に頼るのは、最後の手段です。
それから、睡眠薬は短期間の使用に留めるべき薬です。目安は、2週間まで。どれだけ長くても、4週間以内です。
こうしたことは、睡眠薬の添付文章(説明書)にもしっかりと書かれているはずですが、何故だか医者でさえルールを守らないのが普通です。

必要以上に睡眠薬を長く服用すれば、依存症や副作用のリスクは、より高くなります。
睡眠薬がなければ眠れない、そんな生活は、きっと誰も望んでいないはずです。

サブコンテンツ

おすすめの記事