休日の朝、起きたくても起きれない人は要注意
会社勤めの人は、週末の飲み会などで、休日は遅くまで寝ているという人も少なくありません。しかし、帰りが遅くなって睡眠不足というわけでもないのに、休日の朝は起きたくても起きれないという場合、要注意です。
これは、仕事によるストレスなど、心身的な原因で朝起きれなくなっている可能性があるからです。平日は仕事で忙しく、休日になると無気力になり、出かける気もせずダラダラと寝てしまう。
ストレスを抱えこむことで、朝起きることを心身が拒絶するようになるのです。
それに、精神的ストレスが強くなると、頭痛や腹痛などの症状も現れる場合もあります。
朝起きれないのは「心のサイン」
また、休日の朝どうにか起きれたとしても、以下のような症状に悩まされる場合もあります。
- 身体が怠くて何もする気になれない。
- 起きてから酷い頭痛がすることがある。
- 休日にやりたいことはあるのに、目覚めても布団に入ったまま動くことができない。
- 家に帰ってからも常に仕事のことを考えている。
こんな症状がある人は、ストレスの蓄積で心が休まらない状態になっています。まずは自分が抱えこんでしまっているストレスに気づき、「心」を休ませることが大切です。
この状態を放置したままストレスが蓄積されていくと、心身症やうつ病による「抑うつ型」に発展する可能性がありますから、注意してください。
ぐっすり深い眠りで、脳の疲れを解消
ストレスを解消するには、心の休息が必要です。ゆったりリラックスした状態を作ることで、カラダも脳も休息モードに入りやすくなります。
しかし、休息することよりも、「睡眠」の方が圧倒的に脳の疲労を回復する効果が高いのです。
睡眠は、脳の疲労回復効果だけではなく、不快な記憶を和らげたり、消去してくれたりする働きもあります。
さらに、心理的なストレスの原因となる不安や脅威に対し、防御や対処行動を脳内でシュミレーションして、同様のストレスにさらされた時、無意識に対処できるよう学習する働きもあるのです。
不安や悩み、ストレスが蓄積している時ほど、「睡眠」は重要な働きをしてくれるということなのです。
朝の目覚めを変える、質の良い眠り
質の良い、深い睡眠を得るためには、眠り始めの最初の2〜3時間目に訪れる「ノンレム睡眠」が重要です。このときの「ノンレム睡眠」は、大脳を休息させる働きがあるからです。
その日1日の疲れた脳を積極的に休息させてくれ、活動中に蓄積された疲労を解消し、働きを回復してくれるのです。ストレスを感じた時は、まずはぐっすりと質のいい眠りを得るよう心がけてください。