睡眠障害 – 中途覚醒は薬で治せる?原因は..
夜中に何度も目が覚めてしまったり、一度目が覚めるとなかなか寝付けない。または、目覚めた後に眠りが浅く、朝起きてもほとんど眠った気がしない。こうした症状のことを、睡眠障害の中でも『中途覚醒』と呼びます。
「中途覚醒」が続くとどうなる?
私は、中途覚醒や入眠障害など、不眠症の病気は意外にも軽視されがちな病気だと考えています。
眠れない、次の日が辛いというだけが不眠症ではありません。あなたは中途覚醒などの不眠症が、放っておくと次第に心を蝕んでいくということをご存知でしょうか?
深い眠りを得ることができず、睡眠の時間が短くなると、次第にイライラすることや憂うつになることが増えていきます。一体なぜでしょうか?
これまでにも、様々な実験によって、睡眠不足が人に及ぼす影響については、以下のような影響が起こるということが確認されています。
【不眠(中途覚醒)が人に与える影響】
- 思考力や判断力が低下し、正確な判断ができなくなる。
- イライラや憂うつ感、不安などの、気分障害が引き起こされる。
- 異様に疲れやすく、身体の怠さを感じる。
- 自律神経のバランスが崩れ、胃腸の不具合や動悸、めまいなど様々な身体の不調を感じる。
- うつ病や不安神経症を発症する原因となる。
上記は、あくまでも中途覚醒が招く症状のうち、ほんの一部でしかありません。実際は、自立神経失調症の症状はもっと幅広いものです。
私自身、不眠症に悩まされていた頃には上記のような症状以外にも、喉が詰まったような感覚や、耳に膜が張ったような感覚など、自分でも訳が分からない症状に長期間悩まされていた記憶があります。
最悪の状況とは
私が最も恐れるのは、不眠症が引き起こす「うつ病」などの精神疾患です。最近では、軽症うつ・隠れうつなどの症状も一般的になりつつあります。本人が、自分でもうつ病と気がつかない症状が、隠れうつと言われるものです。
不眠症からうつ病へと発展する方の中にも、まさか自分がうつ病とは気がつかなかったという方も多数おられるようです。
あなたにも、上に挙げたような症状に心当たりは無かったでしょうか?放っておけば、ただの中途覚醒もうつ病へと発展してしまうこともあるということは、しっかりと頭の片隅に置いておく必要があります。
不眠症・中途覚醒を根本的に治療するには
現代医学では、不眠症の治療には睡眠薬を用いるのが一般的です。中途覚醒においても、例外なく睡眠薬での治療が適用されるのが実際です。
ただし、残念なことに薬での治療は、あくまでも対処療法(悪く言えばその場しのぎの治療法)に留まっているのが、今の不眠治療と考えざるを得ません。
さらに悪いことには、睡眠薬は化学的にどうしても副作用や依存性を引き起こすものです。向精神薬である限り、神経に影響を与え、依存を生じさせるのは仕方のないことではあります。
その代わり、もちろん患者さんは一時的にはしっかりと眠ることができるようになるのです。しかし、ボロは必ず表面に出てくるものです。
中途覚醒に限らず、不眠症を根本的に治療するには、私自身は根本的な不眠症対策が絶対に必要不可欠だと考えています。根本的な対策というのは、患者さん本人が意識的に取り組むべき、睡眠衛生についての知識の習得や、生活習慣の改善などです。
詳しくは、以下の記事にまとめているので、参考にしてみてください。
また、最近では自然な成分を使い、根本的に体質を改善し、不眠を治療するサプリメントも販売されています。睡眠薬は副作用が気になるという方や、根本的に不眠治療に向き合いたいという方は、こうしたサプリメントも活用されてみてください。